映画「小さな命が呼ぶとき」を見て

先日、「小さな命が呼ぶとき」という DVD を見ました。2010 年公開、ブレンダン・フレイザーとハリソン・フォードが主演した映画です。

遺伝性疾患の難病の子供をもつエリートビジネスマンの主人公が、子供を救うためそれまでのキャリアをすべてなげうって、エキセントリックな研究者とベンチャー企業を立ち上げ、新薬の創出に挑む、というストーリーです。

なんと!実話を元にした映画です。。。ネタバレするとよくないので詳細は書きませんが、涙なしでは見れません。見終わったあと、研究者としてのヤル気が出まくりました!!

映画なので非常にドラマチックな描かれ方をしておりますが、実際に遺伝子疾患の難病に苦しむ人はたくさんおられ、薬がなくて困っておられるのが現実なのです。

しかしながら、製薬会社としてはこれまで、希少疾患や難病と呼ばれる病気の治療薬を開発することは容易ではありませんでした。というのも新薬の研究開発には (一般的に10年1000億円という) 莫大な時間とお金がかかるため、現状の制度の元では、そのような患者数の少ない疾患では薬をつくれば作るほど赤字になってしまう、と考えられていたからです。

しかし。

薬がすでに存在する、また肥満などのような生活習慣に起因するような病気の薬を作り、マーケティングで差別化して利益を上げていくより、薬のない病気や生まれつきの遺伝性の疾患を抱えて困っている患者さんのために、薬を作ることが製薬会社の、特に研究開発部門の使命ではないでしょうか? 

世の中に本当に求められいるものを提供することが会社が存在する価値であり、提供した価値の対価として利益を上げることができるのであれば、今、(そして現在研究開発中の新薬が世に出る10年後に)、世の中が何を必要としているか、もっと深く考えるべきだと思います。

実際に欧米などでは、希少疾患の治療薬でもビジネスとして成立する方向に世の中 (制度, etc.) が変わりつつあります。

日本でも、(これまでのように「製薬会社は儲かる」とまでは行かなくても)、製薬会社が希少疾患に対して研究開発をしていく上で赤字にならないような制度になり、「薬がなくて本当に困っている患者さん」のための薬を作りやすいようにしていく必要があると思います。

ということで、自分に何ができるか、考えてみたいと思います。


4件のコメント

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    ブログを読ませていただいていたら、
    ドラッカー先生の言葉が浮かんできました。
    (もともとは、かなり以前に、平成進化論でご紹介され私も知った言葉です。)
    安定した利益をあげていらっしゃる御社だからこそ、チャレンジできる領域があるんだろうなあと思いました。
    http://diamond.jp/articles/-/7181

  2. SECRET: 0
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    >Thongloo (バンコクより)さん
    コメントありがとうございます!!
    「ロレンツォ オイル」早速見てみたいとおもいます!

  3. SECRET: 0
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    >Sophieさん
    コメントありがとうございます!
    利益と目的に関して、勉強になります!まさにその通りですよね!利益のみを優先した結果、社会に求められない存在になってしまっては本末転倒。。。
    自分としては、まずは、自分にできること。目の前のプロジェクトを少しでも前にすすめる、専門性を高め未知の領域に挑む。etc. を頑張りたいと思います。
    ありがとうございます!

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