仕事で人を感動させるってことが出来れば、それはとても素晴らしいことだと思います。業種を問わず、色々なモノ、サービス、体験に感動することがあります。ではそのような感動をする仕事とそうではない仕事をわけるものは何かと言われると、期待を超える驚きが有ることが一つなのかな、と思います。
もちろん目に見える驚きが最も受け入れやすいですし、気づきやすいことは間違いないのですが、決して目立つような演出による驚きだけではありません。たとえば、品質管理を自分たち顧客の創造をはるかに超えるレベルでやっている仕事に対しても感動をおぼえます。
そのような感動の仕事の一つに、顧客の一歩先ではなく二歩も三歩も先をよみ、そのニーズを満たしてあげることがあると思います。これは接客業などで特に感じるのですが、気が利くというかサービスが行き届いているというか、こちらが欲していることを理解して、自分の想像以上の先回りをされると驚きと感動が生まれます。
このように他の人の仕事を評価することは簡単ですが、自分の仕事の中で感動を生み出そうとするとそれは当然容易なことではありません。あらゆる先を読み、手を売っておく必要があります。それは大多数のお客さんの想像よりも遥かに高い精度や遠い先を生み出すことが必要になるからです。
そのためには、過去の仕事の分析力も必要ですし、現在の仕事の状況分析も必要でしょうし、さらに起こりうる様々な冷静に状況を創造し、事前にその起こりうる確率と影響の大きさからリスクに対する備えができる事も必要です。過去の経験からの第六感を用いた仮説思考も必要でしょう。
そんな事を考えていると、なかなか自分がそのレベルで仕事をしていくことは容易では無いことはすぐに分かります。しかしながら目指さないことには永遠に達成することはありえません。能力云々以前にまずは自分の担当の仕事に対して、他の誰よりも深く考えておくことは必要条件だと思います。少しでもそのレベルに近づけるように、そのための時間を確保したいと思います!