今日は社内のワークショップに参加し、システムデザインという手法を用いて創薬においてどのようにイノベーション起こしていくかのブレインストーミングを繰り返しました。具体的には創薬プロセス、すなわち研究開発製造販売のそれぞれの過程におけるステークホルダーを抽出し関係性を明らかにし、その上でそれぞれのステークホルダーに何かの変化が生まれた際、それが他のステークホルダーにどのような影響を与えるかをディスカッションしました。日頃使わない頭の領域をフルに使って考えたため、正直、クタクタになりました(汗)
今日はそのワークショップの中で感じた、自分の変化について書いてみたいと思います。ワークショップや研修では様々なケーススタディーを扱い、それに対する解決策を考えていくことが多いです。
これまでは、こういう場でも答えを求めたがる傾向が強く、学びを深めるために失敗を恐れずに自分の考えを講師に問うてみるということをあまりしてこなかったように思います。答えさえ知ることができればそれで安心してしまいそれ以上を求めたいとは思いませんでした。しかしながら研修の目的はその特定のケースに対する解決策や知識を求めるものでは決してなく、今後の未来にずっと使用可能な思考のプロセスやフレームワークを見につけるものです。
そのため、唯一の正解を求めようとすること自体ナンセンスなのだと思います(正解を求めたがるのはテストで正解を出すことに慣れすぎた弊害でしょうか?汗)。そもそも、現実世界には正解も不正解も無いような事も多く、解も1つだけとは限りません。
唯一の正解がないということは研修に限ったことではなく、自分たちの仕事さらには生活の中でも十分に起こりえることです。特にグローバル化という観点では、お互いの置かれた立場によって正解が異なることは十分にありえます。その際にはもはや「正解」ではなく「その場合の最適解」と呼ぶ方が適切なのかもしれません。なんだかそういうことがやっと最近になって理解できるになってきたように思います(当たり前のことなんですけれど汗)。
お互いの置かれた立場を考える、相手のことを思いやる、と言ってしまえばそれまでなのですが、言うは易しとはまさにこのことだと思います。このような多様性や違いに対する理解や許容といったことについて、これからはもっと考えないといけないと思っています。