#1045 イノベーションを生み出す意外性の取り入れ方!

これまで何度も書いてきましたが、イノベーションを生み出すためには「既知の物事の予期せぬ組み合わせ」が有効であることがよく知られています。本業でイノベーションを継続的に生み出すためには、自らのコアになる強みに対して予期せぬ組み合わせとなるパーツを意図して組み合わせていくことが必要になるのだと思います。

そんなこと頭では分かっちゃいるけれども、実際にやろうとすると困難なのは、コアとの繋がり(関連性)と意外性という相反する要素を両立する必要があるためで、上手くパーツを選び出すには絶妙なさじ加減が必要になりそうです。

これを成功させるには、まず自らのコアになる強みとは一見離れたことに意図して取り組む遊びを持つということがまず必要です。そして何かに一旦取り組み始めたら、心の何処かで何か本業に繋がるのではないかという下心を忘れずにいることが必要でしょう。これが「価値に繋げる導線」を意識しておくということなのではないかと思います。

もちろんその活動の段階で本業との関連性が見つかれば良いのですが、見つなからなくても決してダメではなく、総括した後に、自分の経験として寝かしておけばいいのだと思います。というのは、いつか自分が成長した時に、未来の経験に関連付けられる日が来るはずだからです。

これってまさにスティーブ・ジョブズのスタンダードでの卒業セレモニーでのスピーチの「conneting dots」と同じことですよね。何かに取り組んでいる時には、それが何の役に立つかなんて誰も分かりません(分かった時点で容易に他人にも思いつくのでイノベーティブではありません)。だけどそうやって過去に打ってきた点は将来どこかで必ず結びつくはずだから、自分が信じたものに取り組めば良い。何に取り組むかは、自分の心が教えてくれるはずで、心の赴くままに選択したら良い。というような事を言っていたと思います。将来にきっと価値を生み出すと信じることで、自分の強みとは一見無関係なことを組み合わせようという勇気が生まれて来るのだと思います。

自分は臆病な人間で、ついつい堅くて確実な選択肢を選択しがちですが、敢えて外してみるということを定期的に行い、将来に花咲くイノベーションの種をどんどん撒いていきたいと思います!


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