研究で世の中に無い価値を生み出したい #1128

学生の頃、社会人になったらこんなものが欲しいという物欲に溢れていました。洋服、料理、お酒、車など(その当時は家なんていう発想はありませんでしたが)、色々なものが欲しかったように思います。

時が経ち社会人になって働くようになると、欲しかったもののいつくかは買えるくらいのお給料は貰えるようになりました。しかし、じゃあ欲しかったものをいま買いたいかと問われるとそうでもないんですよね。

学生の頃とは趣味が変わったということもあり、またショッピングを楽しんでいる時間もないというのもあります。だけど買っていない本当の理由は、学生の時は買えなかったから余計に欲しかったけど、手が届くようになって冷静になるとそれほど欲しくはないことに気づいた、というのが本当のところなのだと思います。お金で買えちゃうという時点でなんだか冷めちゃっているのかもしれません。じゃあ今の自分に買えないくらい高価なものが今欲しいかと問われれば(確かにあれば嬉しいですが笑)、なんかちょっと違うのかもしれません。

それはお金で買えるということは、そのサービスを提供してくれている誰かがこの世の中にいらっしゃるという事です。それはとても有り難いことなのですが、すでに世の中にあるということで、すこし冷めちゃっているのかもしれません。

世の中に対して(今はまだ)何も生み出していない自分が何も言う資格が無いことは百も承知ですが、それでも自分としては今はまだ世の中にないものを、つまり今はまだお金で買えないものを生み出していきたいと思っているのだと思います。患者さんのための新薬を作るという挑戦なんてまさにこれです。

もちろん世の中に無いものを生み出すために、会社のお金を使って研究をしていることは忘れてはいけません(その意味で広義には、世の中に無いものをお金で“買って”いるわけで)。そしてそのお金は元をたどれば、それは薬代として患者さんから受け取ったお金であり、そしてその一部は国民の税金から来る健康保険料からのお金であり、また株主様から預かったお金で大切なものです。

その大切なお金を上手く使って、今はまだない価値を生み出すことが研究者の仕事です。まだ何も成果は出ていなくて実際は失敗ばかりしていますが、それでも自分が研究を続ける理由であり、研究者であることを誇りに思う理由でもあります。

新薬を生み出すことが出来れば、それはとてもやり甲斐を感じ、心から喜ぶことが出来るでしょうね。じゃあ、その日のために今何をすべきかを考えて行動したいと思います(ってことでサボらずに仕事をします。。。汗)。

 


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です