問題の共通項から本質をあぶり出す #1145

今日もまた以前と似たような失敗をしてしまいました。チャレンジには失敗は付き物なので失敗をすることはダメではありません。ですが同じような失敗を繰り返すことは進歩がないですし、自分の能力の低さを裏付けていると思います。

といっても当然ながら全く同じ失敗ではありません。失敗の見た目は微妙に違うのですが、同じ構造を持っていることに気付けることがあります。例えば、ステークホルダーは全く違えど、どれも『報連相』不足により関係者の関心やコミットメントを十分に引き出すことが出来なかった、とかでしょうか。もちろん通常発生する問題は複雑な原因があり一つの理由に還元することは困難なのでしょうが、それでも可能性のある問題を一つずつ抽出することしか本質的な解決はありえせん。そんな際に、表面上は違う問題に見えても共通した原因があることは、今後も形を変えて発生する可能性があるということです。

そのような共通して起きる失敗の原因はその人の OS レベル、つまり根本に近いところにある問題であることが多いと予想されるため、その矯正は決して簡単なものではありません。ですが、その問題をクリアすることで得られる波及効果は極めて高く、費用対効果は決して悪くは無いのだと思います。というか、アプリケーションレベルの枝葉末節の問題を解決するよりも、根本的で長期的な視点で考えれば非常にハイリターンな活動なのだと思います。

だからそのような形を変えて繰り返し起こる問題があるのだとしたら、それは課題解決のチャンスですし、そのような一見違う問題から共通した失敗要因を抽出が出来たことはその意味で非常に意義あることなのだと思っています。逆に言えば、意義のある活動からこそ、失敗をしてしまったり注意をしてもらったり問題を起こしてしまった時点で、『この問題って、以前に起こした問題点との共通点は無いだろうか?』とか『この問題の本質はどこにあるのだろうか』とか、常に問題と真剣に向き合い原因を掘り下げていかねばならないのだと思います。

上記の『報連相不足』であれば、何故『報連相』をしないのでしょうか。それは、自分一人で解決出来てしまうからであり、逆に言えば自分の権限の及ぶ範囲でのアプローチ出来るサイズの仕事を設定しようするからです。何故、自分だけでやろうとするのかというと、そのように利害関係を調節して多くの人を巻き込んで仕事をするスキルがないから、でありその必要性やその発想も少ないのかもしれません。

と考えると、創薬のような大きな事を成すのに必要な、チームで仕事をするとか他者を巻き込むとかいった心構えやスキルが不十分だという根本に落ちてきます。この観点から最近の他の失敗を分析するとやっぱり同じところに問題が落ちてきそうなんですよね (汗)。ということで、 書いていて進歩ないなぁ〜、と反省することだらけなのですが反省だけじゃだめです。思考の上書きと行動への落し込みまで行って、反省を活かせるようにします。

 


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です