誤差に惑わされずに正しく現状を把握する方法 #1175

減量を宣言して以来、ほぼ毎日体重を測るようにしています。そしてその経時変化をウェブアプリでグラフ化しているのですが、増えたり減ったりで、体重が減っているようには今のところ見せません (汗)。まあ、食生活の乱れが続いているので仕方はない(増えていないだけでも良しとすべき?)のかもしれませんが。

ただ減っていないと感じられる最も大きな理由は、測定精度(測定誤差、検出限界)と日内変動の大きさにより実際の変化が見えにくくなっていることだと思います。例えば1日のうちの体重計に乗るタイミング次第で2kgくらいはゆうに変動します。なるべく体重を測る条件は同じにするようにしているのですが、それでも測る時間、食べたもの、などにより変動はしていると思います。一方で実際に運動や食事制限で減らせるカロリーは500キロカロリーくらいだとすると、全て脂肪で落としたとすると0.1kgにも満たないため完全に測定誤差や日内変動に埋もれてしまいます。

その為、太っても痩せてもこの変動域の中に隠れてしまい、短期的には体重が増えているのか減っているのか全く区別がつきません。それがヤル気が出ないことにつながりがちなのだと思います。

この解決策としては2つあると思います。一つ目は日内変動や測定誤差を超える範囲で体重を減らせることなのですが、それを短期間で実施することは不可能です。じゃあ現実的な方法は何かといえば、評価をする時間軸を長く取って変動や誤差を平均化してしまうことです。と文字で書いてしまうと、『???』という感じかもしれませんね (汗)。

例えば、大気中の二酸化炭素濃度の変化を半年ごとに記録したグラフを思い出してみると、半年ごとではギザギザしているのですが、長期で見れば毎年少しずつ濃度が上昇していることが分かります(ちなみにあの半年ごとのギザギザは夏と冬で植物の吸収できる二酸化炭素の量が変化するからだとのことです!)。

無理矢理にまとめますが、体重の推移も大気中の二酸化炭素濃度と同じように (笑)、誤差や変動などを含めて継続的に記録を取り続け、短期的な瞬間値を追い求めたりそれに振り回されることなく、長期的に観測することで傾向を掴んでいくしか、正しい判断は出来ないのでしょう。減量に限らず、測定する時間軸を長く取って平均値や傾向で現状を把握する方法が最も間違いが無いのは、仕事でもスキルの習得でも一緒だと思います。ということで短期的な結果だけを鵜呑みにして焦らずに、やるべき事を確実にやり遂げた上で、あとは気長に測定を続けていきたいと思います。


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