#112 患者さん支援者団体からのメッセージ (2)!

昨日の続きです。

子供の適期検診で突然、「眼がおかしい、すぐに大学病院に行ってくれ」、と告げられ、大学病院では、「すぐに国立がんセンターに行ってくれ」と告げられ、わが子を連れて着の身着のまま上京し、そして、がんセンターで、「網膜芽細胞腫 (眼のがん)のため、眼球を摘出することを勧めるが、一週間以内にどうするか、判断してほしい」と告げられる、お母さんがいらっしゃる(いらっしゃった)、という現実がある、ということ。

この際、摘出を決断されるお母さんもいれば、摘出を「ある一定の期間待ってほしい」、と決められるお母さんもいらっしゃるとのことでした。

どちらが良いかは、お医者さんのご意見、病気の進行状況、などを踏まえた上での、(患者さんと)ご家族の希望で決められると良いと思います。(それを僕が判断するのは適切でないので)

ただし、ここで、自分が意識しておかなければならないことは、

確かに、疾患や治療法に対して5年生存率などの医学的なデータはあるものの、当事者である患者さんやご家族にとっては確率論ではなく、治癒できるか、そうではないか、しか無いのだということ。

また、

「一定期間待ってほしい」と希望されるお母さんたちの判断の根拠は、その一定期間の間に、画期的な新薬が創出されることに賭けておられること。

です。

子を思う親の気持としては、どちらも当然であると思います。

(もちろん薬で出来ることと出来ないことがあるのは事実なのですが、出来るものに関しては)新薬に賭けておられるお母さんの悲痛な思い対して、なんとか答えていけるようにしたい。

徐々にではあるのですが、画期的な新薬というものが生み出させれていることは事実です。新薬の創出は困難な仕事ではあるのだけど、不可能なことでは決してないです。願わくば自社から画期的な新薬を出したい、たとえそれが叶わなくても他社との競争などを通じて科学と医療の進歩に貢献する、という気持ちは「常に強く持っていなくてはいけない」。

そして行動!思っているだけでは、何一つ患者さんの役には立てない。

ということで、まず自分に出来ること。

(1) 薬を出す!、

今も抗癌薬のプロジェクトに関わっており、もしかしたら、自分にもだれかの幸せに貢献できるかもしれない!日々の仕事の質を高め、プロジェクトの価値判断をできるようなデータを生み出すための戦略をしっかりと考えていくこと、が出来ます。

(2) NPO のボランティアに行く、

一方、直接患者さんのお役にたてることも考えてもいいのではないか。自分のリソースの一部(お金、時間)を提供することが、患者さん・ご家族から必要とされ、直接役立てることができるのであれば、やってみたいと思う。(今年の目標に追加;病気で苦しむ患者さんのためのボランティア活動に参加する!)

と、ちょっと話がそれてしまいましたが、また明日以降に続けます。


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