会社員こそ強烈な危機感をもったほうが #1249

自分は会社勤めの研究者で、経営者ではありません。また会社でも組合員であり、会社側の人間(非組合員)ではありません。そんな自分の状態を見て人によっては『安泰だね』とか『リスクフリーだね』とか声をかけられることもありますし、反対に高額なビジネスセミナーなどに自腹で参加すると『何で会社員なのに参加してるの?』とか『会社やめるの?独立するの?』とか聞かれます。それくらい会社員(特に組合員)は安定な職業であるという認識を持っている人が多いみたいです。

自分としては『はぁ?何いってんの?』というのが感想で (笑)、これからの時代は会社員がもっともヤバいポジションになってくるんだと思います。と言うのはまず企業の平均寿命が短くなっているのは統計的に見ても明らかである一方で、未だに雇用の流動化はアメリカほどには進んでいないように思います。ってことは(特に研究者の様な専門職は)、一度職を失ってしまうと、(給与・待遇・やり甲斐、etc. において)元の水準で働くことは難しい世の中になりつつあるのではないでしょうか。

そんな中で会社員の置かれている状況は、(1) 会社に求められているのは、その会社に特化した極度に分業化した仕事であり、(2) 規模の大きい会社では経営的な視点を持ち意思決定に携われるのはごく少数の人のみであり、(3) でもみんな一緒だから大丈夫(?)という根拠の無いぬるま湯体質が蔓延している状態、なのではないかと思います。もちろんトップX%の優秀な方にとってはこの状況自体がチャンスなのかもしれませんが、(そうじゃない側の)自分にとっては困った状況です。ではどんな事を考えて働いたら良いのかを考えてみたいと思っています。

特に研究者は専門職なので、専門性を高めるために自分の専門分野を絞りがちです(じゃないと世界で戦っていけないため)。そうなると自分の仕事が『今の会社』で失われた場合、同じような仕事を世の中で(少なくとも日本国内で)見つけることは出来にくくなっているように思います。これを解決するには専門性のマッチングが非常に重要で、専門家として成果を上げることはもちろん、自身の専門性の情報発信が益々重要になってくると思っています。自分もリンクトインなんかのビジネス系のSNSもやっています(真面目には更新していませんが汗)。こういうのってその場に属する人の数がその効果に大きく影響することを考えると、まだ日本ではアメリカほどには盛り上がっておらず、現状はそれほどには有効ではないように思います。

また大きな組織で専門職として働いていると、専門性を如何にお金を生み出すための流れに結びつけるか、というビジネスの世界では必須の思考のトレーニングも出来ていません。ですのでいつまでも一人で食っていける能力は身につきません。もちろん会社組織などが取り払われ、専門家同士がプロとしてプロジェクトで働くような世界に将来なれば、引き続き専門分野に集中できるのかもしれませんが、その場合でもチームで協調して働ける力(つまりコミュニケーション、チームワークやマネジメント、リーダーシップ・フォロワーシップなんか)が必要になってくるのではと思っています。会社組織でももちろんこれらの能力は必要ですが、無くてもなんとかやっていけるぬるま湯である面も否定はできません。

会社員である以上、会社の仕事で成果を出すのは当たり前です。しかしそれを理由にして(忙しいからとか)、これらの課題に対して目を背けていれば、将来何かが起こった時に苦しむ事になりそうです。上記で述べた環境変化に対する危機感を持っておくことは、自分が会社という組織で働き続けるとしても、自分にとっても会社側にとっても価値あるものとして機能すると信じています。今の仕事に対して一生懸命に取り組むのはもちろんですが、今の仕事がいつまでもあるわけではないという危機感も常に持って頑張っていきたいと思っています!


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です