自分の強み(だと本人は認識をしていないのですが、周りの方からのフィードバックによれば)は、専門性の境界で新しいことを生み出そうとすることみたいです。それを実現するためには自分の知らない情報がやって来るのを漫然と待つだけでは到底成し得ず、自分から自分の知らない世界に飛び込んでいかねばなりません。研究開発でイノベーションを起こすためには既存の考えの組み合わせが一つの手法ですが、その組み合わせが意外過ぎるほどそのアイデアは手付かずのまま発見されないでいることが多いのだと思います。そのため専門性の境界に立って新しい組み合わせを見つけ出そうとすることはイノベーションの近道なのかもしれません。
そのような専門性の境界で何かを生み出すためには、当然の事ながらフットワークの軽さが必要になると思います。アイデアや専門性の交差点のような場所に自分が出向いたり、また自分が知らない方との出会いを求めたり、もっと上手なやり方はあるのかもしれないですが、いずれにしろフットワークは必要になります。そういえば、学生時代または入社したての頃は、分からないことやお願いがあると、詳しい方にすぐに電話でアポをとって、教えを請うていたように思います。
そういうフットワークの軽さが最近はなくなってきていると感じていて焦っています。そうなっている理由には環境の要因もあり、例えば自分が聞きたい人の職位が上がってきているので、気軽に聞きたいなどとは言い難くなっていたり、自分自身もインタビューの時間が取れないので後回しになっていたりなどです。
しかし、環境の要因以外にも自分の中でそのようなチャレンジングな仕事に取り組みたい、という意識が(持ってはいるのだけれども日々の雑務に忙殺され)薄くなっているのかもしれないと思っています。それって自分の強みを活かすチャンスを失っていることなので、本当にもったいないことだと思います。ドラッカーの言うとおり、『何ごとかをなし遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない』わけであり、雑務をこなして平均点を取りに行く前に、強みを強化していかないとそもそも競争には勝てません。
そのための解決策としては、いつも書いている事にはなるですが、予期せぬ出会いに割ける時間を予め天引きしてしまうこと以外に方法は無いでしょう。その天引きした時間を使って、自分の心が面白そうと感じる情報に触れてみるとか、お会いしたいことの無い方とご紹介によりランチをしてみるとか、反対に自分の知らない方に自分に興味を持っていただくための情報発信をやってみるとか、やるべきことはたくさんあります。ああ、時間がない。。。と言いたいところですが、そんな泣き言を言わずに、すぐに出来る範囲の天引きから始めたいと思います!(まずは、夏休み明けからランチミーティングを再開します)。