世の中に対して給料の10倍の価値を提供する

自分は製薬企業の研究者なので、会社から給料をもらっています。貰えるならばもっと貰いたいと思っていますし(笑)、給料がもっと高かったらいいな~と無邪気に思っています。

しかし冷静に考えた時、自分がそれだけの働きをしているのかどうかは、厳しく自分に問いたいと思います。計算しやすくするために仮に月給40万円だと仮定して、月の平均勤務日数である20日で割ると、日給2万円の計算になります。毎日頑張って働いているつもりではあるのですが、2万円分の価値を毎日生み出しているのかどうかと問われると、答えに窮してしまいます。

特に自分のような研究者の場合、営業の方にとっての売上などとは違って生み出している価値が目に見えません。研究開発はバリューチェーンの上流であることから、実際に価値を生み出すまでには非常に長い年月がかかることもあって、自分の生み出している価値についてお金の額で考えることは難しく、そもそも殆ど考えたことはありませんでした。

こうして改めて考えてみると、2万円分の価値を生み出せているかというのは難しいところです。外注すると1000万円の試験を自分のチームで実施したなど、確かに金銭的な価値を生み出す働きが出来たと思う時もあるのですが、なかなかいつもそうはいきません。

お金を頂くということは、世の中に対してその10倍の価値を与えていないといけない、という事も聞いたことがあります。これによれば、一日2万円をもらっているということは、毎日20万円の価値を世の中に提供しているのかどうかを問わねばなりません。2万円ならともかく毎日20万円は非常に厳しいです。

もちろん医薬品の研究開発というハイリスク・ハイリターンの仕事の性質上、単純な日額での価値の計算は出来ず、毎日20万円を稼ぐという発想ではダメでじっくりと腰を落として仕事をしないといけないのかもしれません。ただ実際にその価値が出せているかは別としても、『それだけの価値を生み出す仕事をする』という気持ちだけは忘れないようにしたいと思います。自分は大器晩成型なので(笑)、出世払いで給料をもらっているということにしたいと思います。ということは、これからますます頑張らないといけませんね(汗)、頑張ります!


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