自問自答する壁打ちするための壁が必要なのだ #1334

今日は会社の同僚と面談というか相談というか雑談というか、今後の仕事の進め方について話し合いました。その同僚はとても優秀でどんどん仕事を前に進めることが出来るのですが、それでも最近では仕事のキャパが明らかにオーバーしてきていて対策が必要だったためです。

基本的に彼は優秀なので仕事は一人で殆ど出来ますし、任せていても全く問題は無いのですが、切羽詰まってくると話は別です。目先の仕事に追われてしまって、仕事の肝となるポイントにリソースを投入できなくなっています。それは彼の能力の問題ではなくて、仕事に対する余裕がなくなることで、冷静な判断ができなくなっているのでしょう。冷静な判断ができている場合でも、分かっちゃいるけどリソースがないとか時間がないとか、そういう困った状態にあるのかもしれません。

自分たちはチームで仕事をしているので、誰かが困っている時には助け合わなければいけません。ですが、それでも担当者しか分からない仕事というのは存在することも事実です。なるべくそうはならないように仕事を設計してはいますが、完全にだれでも担当できる状態を作り出せているわけではありません。現状は彼しか分からないことが多すぎて、周りも助けられない状態になっていると思っています。

だから今チームに必要なことは、周りが彼の仕事を担当できるように、彼の仕事を分解していくことです。そのためにはまず彼は手を止めて、彼の仕事を周りが手伝える状態を作らねばなりません。そのためには今の仕事の手を止めるかもしくは余計に働くかして、その状態を少しでも早く創りださねばなりません。

周りから見ればそれが必要なのはすぐに分かるのですが、目の前の仕事(そしてトラブルシュート)に追われていると、だれでも冷静さを失ってしまうのだと思います。人はだれでも渦中にいると、冷静さを失います。今の自分の役割の一つは、優秀な同僚が渦中で困っている時に現場から一歩引いた視点から全体像を捉えようとすることなのかもしれません。その上で彼がその混乱から抜け出すための、気付きを引き出すことが必要なのかもしれないと思いました。あれこれ指示するのが必要なのではなく、彼が自問自答するきっかけというか、テニスで言う壁打ちの壁になるのが必要なのだと思います。ということで、自分がもっと壁としての役割を頑張らないと駄目ですね (汗)、頑張ります!


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