自分の教える技術を振り返ってみる #1353

昔、職場に新しい派遣社員さんが入ってこられた時のことです。その方は一生懸命に仕事に取り組まれているように見えはするのですが、仕事が非常に遅い上に失敗も多くて、安心して仕事を任すことが出来るという状態ではありませんでした。そのために自分としては結構イライラし、上手に指導ができていなかったように思います。自戒の念を込めて、その当時の事を振り返り、反省して今後の対策を考えておきたいと思います。

まず自分の失敗としては、そもそもその派遣社員さんに対する期待値が高すぎたことが挙げられます。それまで一緒に仕事をさせていただいていた派遣社員さんの多くは、前職で同じような仕事を経験されておられる方が中心で、自分たちとしては非常に恵まれていたと思っています。一方で能力が同じでも背景が違えば、当初仕事に慣れないうちはなかなか仕事の成果につながらないものです。当然ながら自分も昔は新人であり、今の仕事は殆どやったことない状態でしたが、色々な先輩の指導によって仕事を覚えていくことが出来ました。自分の事を振り返ると、分野違いの派遣社員さんに対しても、もっと辛抱強く仕事を教えて差し上げるべきだったと思っています。

スタンスの問題に加えて、実際の自分の仕事の教え方も上手くはなかったように思います。というよりも、仕事を効率的に伝達するためのプラットフォームができていなかったように思います。というのは派遣社員さんには定型業務を担当していただくので、その仕事のマニュアルなどの定型化が出来たはずです。この仕組み化というところが上手ではありませんでした。派遣社員さんは、そもそも定期的に入れ替われられることが分かっているので、その業務の伝達も何度も対応が必要なことです。であるなら、もっと早期にマニュアルの整備を含めて伝達の準備に対して、備えておけばよかったように思います。

さらに、今から思えばマネジメント力が欠如していたと思います。個々人の事情や能力に配慮した対応ができていなかったと思います。お願いする業務が得意な人と苦手な人、新しいことを覚えるのが得意な人と苦手な人、人に聞くのが得意な人と苦手な人、実験が得意な人と解析が得意な人、など強み弱み特性は人それぞれです。派遣社員さんなら(これまでの方はやってきたのっだから)これくらいは出来るだろうというステレオタイプな仕事像を押し付けていたように思います。

このように、今から思えば自分の無能さっぷりに嫌気がさしてきますが、このようなダメさを振り返ることも修行の一環です。この経験を通じて自分は成長しなければいけません。今後入ってこられる派遣社員さんの経験などに関わらず一定の成果を出していくためにも、前回の反省を生かしたいと思います。


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