今日、ランチ mtg で社内でも仕事が出来ると有名な研究者の方とお昼をご一緒させていただきました。その方とは何度か仕事を一緒にさせていただいて頂いて感じるのは、仕事が出来るのは噂通りなのですが、仕事や創薬研究というものに対して確固たる価値観を持ってらっしゃるように感じられ、いつか是非ゆっくりとお話しさせていただきたいと思っていたところでした。
仕事外でお話しさせていただいたのは今日が初めてだったのですが、15分程度お話しさせていただいただけで、印象通り(いや実際は想像以上に)明確な価値観(創薬観)をもっていらっしゃることが感じ取れました。さらに、その価値観も自分と重なる点もあり、なんだか少しうれしくなりました。まず何はともあれ『熱い!』んです。困っている患者さんのためであれば、土日や長期休暇中の休日出勤も当り前、部門の方針とは違っていても信じた仕事は貫き通す、自分の評価は二の次、みたいな思いが話していてビシビシ伝わってきます。最も自分と似ている点は、上司のいうことを真面目には聞かない、というところかもしれません (笑)。
こういう価値観の似た方と仕事が出来るのは非常に嬉しく思います。実際に一緒に仕事をさせていただいて感じるのは、同僚の(そしてその分だけご自身の)仕事に対する基準は厳しく、実際に自分も色々と改善のご提案を頂くことはあります。ですが、それは信じた仕事に対し、それだけ一生懸命に打ち込んでいるということの裏返しだと言えます。困っている患者さんに薬を届けることは確率的にも奇跡に近い大変な仕事であるので、それくらいの一生懸命さがないと無数にある困難を乗り越えることは出来ないでしょう。彼はプロフェッショナルでホンモノだと思います。
しかし創薬は一人の研究者の優秀さや一生懸命さだけでは成功せず、非常に多くの専門家の献身的な協力が必要になります。その意味で、同じ創薬観を持つ人と一緒に仕事をするということは、薬を作る上で必須だと思っています。私の尊敬する創薬研究者は、そのような創薬観の合う同僚のことを『戦友』と呼んでいるくらいです。自分は研究者とはいえ会社員ではあるので、気の合う・価値観の合う同僚といつも一緒に仕事が出来るわけではありません。その意味で今回の仕事のチャンスを大切にし、後から振り返って『戦友』と言えるような・言ってもらえるような仕事をしたいと思います。頑張ります!