内的に変化するために何を捨てれるのか

最近、会社の研修で課題図書になった『トランジション――人生の転機を活かすために ウィリアム・ブリッジズ著』を“読まされて”います。読んでいてところどころ面白い本ではあるのですが、読めと強制されて読む本はなかなか吸収が良くなくて、ページも進みません。ですが、いくつか面白いことも書いてあったので、自分が思うところをまとめておきたいと思います。

本書におけるトランジションとは、外的な変化ではなく内的な変化のことを言っています。このようなトランジションの時期は、『何かが終わる時期』と『混乱や苦悩の時期』と『新しい始まりの時期』の3つを経過することになると書いています。そして何かが終わる時期には、何かを捨てなければならず、それを経ない限り新しい始まりはない、とのことです。

今の自分のことを考えてみた時、自分はトランジションの時期にあるのかもしれないと思っています。もし、今の状態を乗り越えて何か新しいことを始めたいと思うのであれば、何かを捨ててなければならないことになります。しかし、その何を捨てるかの判断が全く出来ていない状況では、残念ながら自分がこのトランジションの時期を乗り越えてより成長していくことはまだ出来ないのでしょう。

と、ここまで書いていて、ドラッカーの『既に行っていることの体系的な廃棄』という言葉を思い出しました。自分は『強みを生かす』というお題目の元に、昔の成功体験や昔のパラダイムでの強みにしがみついているのかもしれません。自分が活躍の場を更に大きくしていくためには、その強みをさえも捨てなければ、新しい何かを取り入れることは出来ないのかもしれません。少なくとも最近は、仕事や強みを捨てることは十分ではなく、それも行き当たりばったりで、体系的な廃棄は全く出来ていません。つまり十分に捨てきれていないから、新しいものが入れる余地がなく、だから成果が跳ねないのだと思います。

確かに変化する怖さ、自分の持つものを捨ててしまう怖さがないと言ったら嘘になりますが、しかし捨てなければ新しい何かを取り入れることが出来ずに時代の流れに置いて行かれてしまうという怖さも同時に感じています。一方で、何かを捨てて中空状態になれば、その時点で初めて新しい何を入れることが出来ることも理解しており、周囲からもそれを求められているように思います。急ぐ必要はないので、一体自分が何を捨てれるか、捨てる勇気と準備が出来ているのか、を真剣に考えていきたいと思います!


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