今日も、仕事をほったらかして、学位のための論文を書いていました。会社の成果、同僚や上司の信頼、家族との時間、趣味の時間、勉強時間、運動の時間(ちなみにサーフィンのための時間だけはブロック!笑)、などを犠牲にして、集中しています。
こんな事ばかりやっていて大丈夫か、と時々、いや頻繁に不安に感じることがあります。
何のためにやっているのだろう?とか、他のことに自分の持てるリソースを振り分けたほうがいいのではないか?とか、学位をとってキャリアに役にたつのだろう?とか。今かけているリソースは費用対効果を考えると良くない投資なのではないか、など。
そんなことを考えてたり、同僚に(非難ぎみに)質問されたり、とすこし自信を失っていたのですが、そんな時、スティーブ・ジョブズのスタンフォードのスピーチの 1 つ目のテーマ “connecting the dots” の話題が偶然に出てきて、今やっていることの意義を考えさせられました。
“you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. “
これからのキャリアなど先の事を考えならが、今後やっていく事を選択することはできません。そもそも今、考えていることの前提である大きなシステムや制約条件、例えば会社、製薬業界、社会そのものでさえ、そのまま存続するかどうかさえ分からない状況です。そんな中では、学位を取ることが、どう役に立つかなんて全くわかりっこありません!(また間違いないことは、おそらく学位の資格そのものは役に立たない!)
“So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.”
だから、どうせ後になってみないとわからないのであれば、「今」、正しい・やるべきだ、と信じることに全力をつぎ込むのも悪くない!と思えます。
これまで自分は 10 年以上、研究に携わってきました。自分の研究の成果を論理的にまとめ社外に発表して、その過程で研究をまとめ人に伝える能力を身に付け、(その結果ついでに?)学位を取得することは、その研究能力の客観的な証明であり、自分が取り組んできた事、伸ばしてきた専門性、etc. のわかりやすい指標であると思います。10 年以上やってきたことの中間チェックポイントとして、自分の取り組んできたことの価値を試してみたい、という気持ちもあります。
そして、自分がこれから研究を続けるにしても、やめるにしても、どこかで研究開発に何かしら関連した仕事に関わっていくはずなので、きっと必要になるはずです。最近は、持っていて当然、何故自分は持っていないんだろう?、と不思議に思うくらいまで、思いが強くなっています(笑)。
You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.
だから、今、正しいと思うこと、それを単純に信じてみる。それしか今はできないので。それがいつか振り返ってみた時につながるドットを作ることになる、はず。。。それがどう生きていくかは後のお楽しみ(笑)
使い古された話題ではあるかもしれないですが、失いかけていた自信を取り戻せそうです。明日からまた(会社をクビにならない程度に)頑張ります。
http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html