リーダーは自分の言葉を持たねば伝わらない

先月の参加させていただいたあるセミナーで、『リーダーは (経営者は)自分の言葉を持て』というメッセージを紹介していただきました(元の出典がどこだったのか聞きそびれてしまったのですが汗)。

例えばスティーブジョブスがスゴいのは、そのビジョンもスゴいのでしょうが、それを従業員や顧客に伝えるその伝達力も半端なくスゴいとも言われます。その時に、ジョブスといえばその圧巻のプレゼン力に目がいきがちです。しかしそれだけではなく、その言葉使いの一つ一つもスゴく、彼が言葉を大切にしていたのだと思います。その証拠に、プレゼンではないスピーチであっても、非常に心に刺さり感動します。それはもちろん伝えたい内容が素晴らしいからなのでしょうが、その伝え方の一つとして言葉の選び方が素晴らしさは決して無視できないと思っています。

自分はネイティブではないので彼の英語の素晴らしさを100%理解できているのかどうかは分かりませんが、それでも非常にかっこいい、洗練された言葉で、練り切られているのだろうと思います。例えば、ジョブスの名言集には多くの素晴らしい言葉が載っていますし、スピーチもこちらこちらを御覧になればその言葉の凄さが伝わると思います(何度見てもマジで感動っす!)。

自分は組織で働く人間ですので、共に働く同僚に対して、目には見えない会社や自分のビジョン・思い・意図などを正確に伝え、自分と一緒に仕事をしていただくことで成果を生み出すことが出来ます。その意味で(自分は経営者ではなくても)同じように自分の言葉を持たなければならないのだと思います。この時に、『会社の方針だから』とか『上がそう言ってるから仕方無い』では、一緒に働く方の気持ちも萎えてしまい、本来出せるパフォーマンスも出せなくなってしまうでしょう。また実際に自分がプレゼンをしていても、同僚に仕事の提案をしていても、他の人の言い回しをそのまま喋ったり、練り切れていない言葉を使う時には、だいたいは上手に伝わりません。的を得ない言葉でたくさん喋っても飽きられて聞いてもらえなくなりますし、その状態で言葉数を絞れば必要なメッセージが伝わらなくなります。

じゃあ、じっくりと言葉を練る時間があるかといえば、(事前準備のできるプレゼン以外は)そんな時間は無く、あくまで瞬発的に必要なその場で『ポン』と出てこないとダメでしょう。自分の場合、それはほぼ不可能だと思います、そんな能力ありません (汗)。じゃあ、どうしたら良いかといえば、事前に準備しておくしかないのでしょう。何度もブログで書いている通り、言葉をインストールして、常に出せるようにしておく必要があるのだと思います。そのトレーニングが読書であり、このブログであり、また名言の写経であり、と今やっていることにきっと紐付いていると思います(と、盲目的に信じていますが、ホントにそうだと嬉しいです笑)。『平社員こそ自分の言葉をもて』って感じかもしれませんね、こんな自分だって万が一、経営者になるかもしれませんし (笑)。


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