患者さんのお役に立てる研究=仕事をしよう!

今更ながらですが、自分は『研究』を仕事にするという、比較的特殊な立場にあることを認識しています。自分は企業の研究者で、一応は製品に結びつく研究をしていることにはなっているのですが、入社以来、お金は使う一方で会社のためにお金を稼いだことは一度もありません (汗)。もちろん将来の稼ぎの種を生み出すために日々頑張っているつもりなのですが、会社に直接貢献している、という実感が持ちにくい職種だと思っています。自分のお客さんは同じ企業内の研究者で、エンドユーザー(お医者さんや患者さん)はバリュー・チェーン上の程遠いところにいます。そのせいもあって余計に直接の貢献を感じづらいのかもしれません。

これも今更ながらですが、だからこそ仕事をしていく上で、ビジョンやミッションが大切なのだと思います。画期的な新薬の創出を通じて患者さんに貢献する、その為に革新的な研究をする、ということを、常々自分に言い聞かせなければなりません。

というのは、研究って、とても面白いものです。世の中でまだ誰も知らない『何故?』に対して、答えを探していくのが研究です。ですので、未知の事象でありさえすれば知的好奇心が刺激され、言ってしまえばどんな研究にでも価値があるように思えてきます。そのため、仕事として行うべき研究が、自分の興味のための研究になってしまうことがあるので注意が必要です。ついつい、自分の『やりたい』とか『おもしろそう』とか『得意だから』に引きづられがちです。大学などアカデミアの研究はそれで良いのかもしれません。しかし、自分の研究はあくまで企業で行っているものであり、(どんな形であれ)最終的にビジネスに繋がられなければなりません。

というのは、そもそも仕事は自分のために行うものではなく、お客様を喜ばせるためにするのが仕事です。自分のために行うのは趣味ですから、自分でカネ出して、暇な時に勝手にやればいい (汗)。仕事ではお金をもらってプロとしてやっている以上、会社の方針に沿って、患者さんのためになすべき研究に取り組むのが第一です。

・・・と、偉そうに書きましたが、実際には難しいのが優先順位です。(世の中に無駄なものなど何もない!と言うのと同じ論理で)どんな研究であれ間接的には患者さんの役に立つと言うことができてしまいます。そうなってしまうとついつい本当にやるべきことよりも、自分がやりたいこと趣味の研究が優先されがちになってしまうことがあります。

それを防ぐためには、患者さんのさんのために『今やるべき仕事は何か?』と常に問い続けることが大切なのではないかと思います。これはベキ論ではなく、実際に行わないと価値がありません。つまり毎朝(毎晩でもいいですが)自分の仕事が趣味になっていないか、お客様=患者さんを喜ばせるための仕事になっているのか、仕事の優先順位付け直し、それに従って仕事のプランを時々刻々変えていくことが大切です。

そもそも、『やるべき』仕事を書き出していくと、実際のところは山ほど出てきます。そのほとんどは実際にはリソースが足りずに実行することができません。そのため、自分は限られた事しかできないのだと言う前提をまず持ちたいと思います。その上で、限られたリソースの中で自分のやるべき仕事(趣味じゃなく)=お客様のためになる研究を中心に据え、また今日から頑張っていきたいと思います。頑張ります!!


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