分かる人だけに分かる向こう側の世界の仕事がしたい

今、大きな仕事を抱えています。もう9月も終わりで、上半期中にどこまで仕上げることができるかの大きな山場を迎えています。下半期になれば、別の新しい仕事も来るでしょうし、組織体制の変化もあるでしょうから、気持ち的にもそして予算や人員、その他のリソース的な観点からも、上半期中に出来るだけの事はやっておきたいと思っています。

というのは、自分には、一つの仕事を納得行くまでやり抜きたい、と言う気持ちが強くあります。やると決めた仕事を期限内にやり切るのは当然ですが、その仕事の質にもこだわりたいのです。仕事をしてる間に、仕事がうまくいかなかったりすると、他にやりたい仕事ができて浮気心も生まれて来ますが、仕事を喰い散らかしたって結局は何も成し遂げられません。一つの仕事にどっしりと組みあった方が、うまく行くに決まっています。

スポーツや芸術の世界でよく言われることではあるのですが、やり切った先にだけ見える世界があるはずです。同じように研究や仕事においても、そういう世界はあると思っています。幸運なことに自分は、一度、そういう世界に出ることができ、感じられる美しさというものを感じることが出来ました。それ以来、取り組む仕事の全てにおいても、同じような世界に出たいと願っています(欲張りすぎるかもしれませんが笑)。

面白いのは、このようなやり切った先にある世界からは、元の世界が見えるので差は分かるのですが、反対にやり切らない世界からはやり切った先の世界が見えないようです。まだやりきってない人は、そのような特別な世界があることさえ知らないのかもしれません。だから見る人が見れば、違う世界に出ているかどうかは分かるのですが、それが分かるのはそっち側の世界の『違いの分かる人』のみです。ただ、研究でもそれ以外の分野でも、一流と呼ばれるような自分が一緒に仕事をしたいと思うような人は大抵違いの分かる人なのだと思っています。

もちろん、いつでも誰でもこの世界に出ることができれば幸せなのでしょうが、そのためには腹をくくって一つのことに集中して取り組む必要があると思います。これは他の何かを捨てることを意味します。このいわば代償払えるかどうか、その先の世界への切符になるのかもしれません。この何かを切り捨てる痛みを感じながらもそれを切り捨てたからこそ、自分が取り組むと決めたことに対して腹を括って集中できるようになるのではないかと思います。上半期終了まであと少しです、あちら側の世界の美しい仕事が出来るよう、最後まで頑張りたいと思います!!!


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