自分のキャリアを自らデザインできるものか

今日もまた別の方とキャリアパスについて話しさせていただく機会がありました。自分から見ると雲の上のような職位についておられバリバリと活躍されておられるその方が仰ったことで印象に残ったのは以下のメッセージです。それは「自ら意図して自分のキャリアを変えようとしたことがたった1度しかなく、それ以外は自分の力を超越した大きな流れのなかで、流れに任せてのキャリア変更だった」とのことでした。

これには自分は少し驚きました。自分から見ると、その方は今の職位のために様々な経験を積んでこられたというデザインされたキャリアパスのように映るのですが、実はそうでは無いようでした。とても優秀な方なので、キャリアチェンジを迫られた際に存在していたたくさんのオプションのうち、キャリアの連続性が感じられるものを選択された結果、デザインされたパスのように見えるのかもしれません。しかしそれ以上に人間の物語の作成能力つまり想像力はとても豊かなので、どんな道を選んだとしてもキャリアを振り返るとあたかもデザインされて繋がっているように見えてしまうのだと思います。そう思うと、自分もどこかのタイミングで人生を振り返った時、人生に無駄なことなど一度も無いと思えることがいつかあるのかもしれませんね。

もう一つの気付きは、そのような(自分からすると)すごいキャリアを積まれてきた方でも、大きな流れの中では為す術も無かったと仰っていたことです。例えばリーマンショックだとか、9.11のテロだとか、会社だと全社の戦略変更だとか業界におけるパラダイムシフトだとか、そういった社会の流れや会社の流れの中で個人がいかに優秀だとかなんて関係なく、キャリアに関しては抗うことができないと仰っていました。もしも、偉い方でもそうなのであれば、自分のような下っ端であれば益々そのような場面においては仕方がないものなのか、と少し諦めのような安心したような気持ちになりました。

逆に言えば、だからこそ大きな流れには逆らってはいけないし、逆に流れがどうなっているかを理解する力が今後ますます大切なんでしょうね。大局を掴む力というのでしょうか。自分の仕事の周辺だけの狭い視野になるのではなく、今後も広い視野で自分のキャリアについて捉えていけるようにしたいです。そのためには、もっと外の世界に出ていかないとダメですね (汗)。頑張ります!!


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