病気の子供の兄弟姉妹のケアが必要

今日はある講演会で、病気で苦しむ子供の「兄弟や姉妹」のケアを担当している団体の方の話を伺う機会がありました。病気で苦しむ子供のケアが必要なのは言うまでもありません。また、幼い我が子が大きな病気になったご両親の気配りが場合によっては必要なことも広く認知されていると思います。しかしながら、自分にとって盲点だったのは、病気になった子供の兄弟・姉妹のケアも必要だということです。

兄弟が病気になれば、両親は病気になった子供のケアにかかりきりになってしまいます。その結果、病気ではない子供の事は二の次になりがちです。例えば、病気の子どもが病院で検査や治療を受ける間、兄弟は診察室には入れず、病院の廊下で長い間独りで待っていなければなりません。

年齢によってはそれはとても不安なことでしょうし、寂しいことだと思います。それが重い病気で長期療養になるとなおさらです。(兄弟が病気になったのは自分が悪い子だったせいだと思い込んでしまう子供もいるみたいです)。しかし子供は親に心配かけまいと、自分の不安を明かす事はなく、心に蓋をしてしまいます。

今日お話を伺ったのはそのような病気の兄弟・姉妹をもつ子供達の心のケアをするために作られた団体で、頑張って活動をされているそうです。例えば兄弟そが病院の待合室で独りで待たずに済むよう、一緒に過ごし話を聞いてくれるボランティアの方をされています。こういう困った人たちを助けてあげる動きはとても素晴らしいと思いますし、自分に出来る事は協力できないかと思っています。

このような病気の兄弟の苦しみや寂しさというのは、考えてみたら当たり前です。ですが冒頭に書いたとおり、普段病院に行かない自分にとっては、そのように困っている子どもがいることにさえ気付くことができません。知らないことには、そもそも「助けたい・力になりたい」という気持ちも起こってきません。今日自分が感じた事は、外に出て色々な人に会いお話を伺い、世の中を知り、様々な立場の人を知る事が大切なことなのではないかということです(当たり前の事なんですが)。最近内にこもりきりだったので、なるべく外の世界に出て自分の知らない世界や人を知る努力をしたいと改めて思った日になりました。


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