いきなりですが、最近また将棋にハマってます。みなさんご存じの将棋は古典的なボードゲームの一種ですが、最近は AI の発展やネット対戦などの盛り上がりにより、いつでもどこでも、また一人でも楽しむことが出来るなど楽しみ方が広がっています。ということで、息抜きも兼ねて、1日に何局かはネット対戦またはコンピューターとの対戦を楽しむことにしています。
正直ボードゲームなんて何が面白いんだ、というツッコミもあるでしょうが、勝負事が好きな自分は本当にハマりまくってます。しかし勝ち負けの楽しさ以外にも、将棋を指すことによるビジネスへの波及効果を強く感じているので、積極的にハマりに行っているという面もあると思っています(無理やりこじつけているだけ?笑)。
まず、将棋を強くなるために必要なのは戦法・定石、(局面を有利にする)手筋、また詰みの形を覚えるのが近道です。自由に指すのも楽しいですが、やはり先人の知恵を使うことで、強くなれます。ここで必要なのが『パターン認識の能力』だと思っています。事前に勉強した全くの同じ形が実戦で現われるとは限りません。ですので、自分が勉強した形とちょっと似たような形を認識し、自分が学んだ手筋が応用可能か考えてみることがトレーニングになります。ビジネスでも過去の事例をうまく応用することが必要ですが、過去の事例と全く同じ仕事はないため、今取り組んでいる事例は過去のどのパターンと類似しているかを短期間で見極める能力が必要なのだと思っています。
上記のように先人の知恵がうまく使える場合は良いのですが、そんなに多くの時間をパターンの勉強に使えているわけではないので(アマチュアのヘボ将棋ですから笑)、いずれは自分で次にどのような手を指すべきかを考えなくてはいけません。加えて自分の手だけではなく、相手の手も読む必要があるので、場合の数はたとえ5手先であってもそれなりに多くなります。それらの分岐する指し手を頭の中で考えようとするのは記憶力はもちろんですが、非常に良い論理的思考のトレーニングになっているのだと思います。
そして最後は、勇気を持った決断するという、決断力を鍛える良いトレーニングになっていると思います。候補手がいくつかあって考えても結論がわからない場合でも、持ち時間の関係からなるべく早く決断をしなければなりません。この決めることにも訓練が必要です。多くの場合、『あー。しまった、あの時こっちの手を指していれば汗』となるのですが、そのような後悔を続けているとますます決断が怖くなってしまいます。でも、それでも決断をする必要がある。ビジネスでも全ての情報が揃わない中で決断をせまられる場合があります(むしろ不確実性の中で決断をするのがリーダーの仕事です)。分からない中でもルールや原則、価値観に従って決断をしていく、これが将棋でもビジネスでも醍醐味なんだと思います。
とまあ、色々将棋に夢中になって、やるべきことをサボっている言い訳をたくさん書いていますが笑、まあ楽しんで将棋をやっています。明確に目に見える変化はないですが、毎日少しずつ継続することで、少しずつでも確実に強くなれているのが分かるので、その上達の様子を楽しむことが出来ています。その進歩する様子が自己肯定感を保つのにも役に立っているかもしれません。なんて、色々と書きましたが、仕事にもきっと役に立つと信じていますので(笑)、引き続き頑張っていきたいと思います。