昨日のブログで、あるグローバル製薬企業のシニアマネジメントの方のお話の中で伺った、グローバル人材に求められるコミュニケーション能力について書きました。今日もその要件について続きを書いていきたいと思います。
全部で5つ挙げられた要件のうち3つ目が、英語が伝わらなくても、意見を否定されても、とにかく会議で困ったことがあっても、諦めない根性・メンタルの強さ・度胸、みたいなものがまず必要なのだと思います。ここは平均的に日本人は苦手なところかもしれません。ですが、アメリカはもちろん、中国や、インドや、あらゆる国の方は、当然のようにその国や地域(そしてご本人)の利益をかけて発言してきます。そうなったときに、目的が達成できるまでどんどんと負けずに発言していくことは、組織を代表して会議に出ている者の責任であり、そのガッツ(?)・メンタルの強さは必要なのだと思います。
4つ目に、会議のファシリテーションや、マネジメントですね。会議でコンフリクトが起きてしまったときとか、議論の方向性が見えなくなってしまったときに、上手くまとめるというのは、簡単ではありません(これはプロマネとしてやっていることなので、場数の問題だと思います)。一部英語力に依存するところもありますが、それとは別にファシリテーションのスキルは必要だと思っています。
で、ここまで来て、やっと5つ目に英語力、そのものですかね。やはり表現を知らないと困ることはよくあります。英語が流暢ではないことで、損をしていることはあるので、上手に越したことはありません。日本語だと言い返せるけど、英語だと表現がわからず自信を持ってい言い返せない。日本語だと論点を確実に掴んで会議をファシリテーション出来るけど、英語だと論点を100%カバーできず上手くファシリテーション出来ない、などはあり得るのだと思います。英語力は何を行うにも影響してきます。例えば、自分が発言する際の自信やそれによる発言の信憑性にもつながってくることもあると思っています(自信なさげに話す人の発言は信頼されない)。
と、ここまで書いた後に、自分を振り返ってみると、(4) の会議のファシリテーション、(5) の英語は毎日トレーニングしてますから、経験したり、勉強した分だけはそのうち出来るようになるでしょう。しかし、(1) アクセントの強い英語やノイズの多い場合の対処、(2) ロジック、(3)メンタルの強さ、に関しては十分なトレーニングや対策が出来ていないように思います。自分自身としても(1)から(3)が、英語でのコミュニケーションのボトルネックになっていることは強く認識しています。課題を明確にした上で、それぞれの課題に対してどのように取り組んでいくのか考えて、具体的な取り組みつなげていきたいと思います!