#746 論文執筆で研究価値を上げる!

帰国まであと 48 日!

(1)論文、
活動、四報目、データ修正、考察見直し
時間、6h

(2)英語発声練習、
活動なし

(3)その他活動サマリー、
終日論文

(4)陸トレ、
OK、66.0 kg、

(5)感謝、
投稿を強力にサポートしてくれる同僚

(6)新しい挑戦・昨日からの進化、
論文の投稿準備

(7)ブログ、

今日はいろいろと理由があって一報目の論文の投稿準備と四報目の論文の続きを終日行いました。本当は実験もやりたいですし、プレゼンの準備もしなくてはイケないですし、いくら時間があっても足りない、といったところなのでしょうか。。。

さて、本題です。一昨年の6月(だったか?)に論文を書くことを決意してから、毎日論文を書くための活動を行っています。実際には、論文のための実験だったり執筆が出来ない時もあるのですが、そんな時でさえ常に論文の事を考えています。

あれから二年近くがたって、そこそこ成果にも近づいてきました。そして論文を書く能力もそれなりに向上してきたのだと思います(スタート地点が酷かったこともあり汗)。

このような状態で思うことは、論文をゴールの一つと設定することで研究者にとって非常に多くのメリットがあるということです(創薬研究にとっての最大もゴールはもちろん薬を出すことすが)。

まず1つ目は、論文を書くと意識することから逆算思考が始まるということです。ゴールを設定することで、実際に実験を計画する前であったり、研究の企画の前の段階で、どのような論文が書けそうかを構想できていないといけません。研究を始める前のこの時点でどの程度深くゴールを逆算で考えることが出来ているかで、いかに無駄なくゴールまで辿り着くことが出来るかどうかが決まると思います。

もちろん自分の考えている通り上手く行けばそれに越したことはないのですが、自分が想定したとおりにいかない場合も多いです。ただそれもチャンスだと思わないといけません。自分が必死に考えて辿り着いた想定が間違っているということは、(望ましくは)世間一般の常識を超える何か未知の現象があるからこそ上手くいかない可能性もあります。これはまさにドラッカーのいう『予期せぬ成功や失敗』こそがイノベーションの種がそこに眠っているかもしれないと考えることが出来ると思います。

2つ目に他者の視点で研究について考えることができるメリットがあると思います。他人に自分の研究についての価値を理解してもらい、それを英語で文章化してくということが、論文を書くということです。インパクトのある論文を書くためには顧客視点(読み手視点)に立たないといけませんが、その過程で自分の研究について客観視して考える機会を得ることが出来ます。

この過程を通じ、自分の研究の価値を高めるための結論になるように研究計画を修正することも出来るでしょうし、もしくは価値が出る見込みが薄いのでそれ以上リソースを投入しないという判断もできるかもしれません。いずれにしろ、研究が全部終わる前に研究価値について自省する機会を得ることは、とても価値のあることです。

上記2つ以外にも、良い点は沢山あるでしょう。常に論文について考えるという姿勢が身に付きつつあることは、科学者として良いことなのだと思います。今後の課題は、論文について深く考える時期の前倒しと精度の向上で、そのためには執筆スピードの大幅な改善が必要です(汗)。

というのは、頭で考えるだけではまだまだ抜け漏れが多いため、文章にすることで思考の精度を深めることが自分には必要だと思うのですが、文章にするというところで今のように『アホほど』時間がかかっていては論文にまとめるということの価値が減少してしまいます。だからもっと速く書けるようにならないとイケません。

じゃあ、どうしたら良いか?禅問答的な答えですが、遅くても書き続けるしか他に方法はないと思います(汗)。もちろん技術を学ぶとか、良い先生につくとか、添削してもらうとか、よりベターを求めてのやり方はあると思います。ですが自分で書くということが基本になると思いますし、書いてみるからこそ技術が学べたり、先生からのアドバイスが身にしみたり、添削してもらえるわけです。

逆に考えると経験を積めば積むほどこの書くという作業が楽になってくるとことは分かっているため、費用対効果の低減を求めてドンドンと論文を書くことに投資していったほうが良いのだと思います。

ということで、今、3つ目の論文を書き終えようとしていますが、今の時点で満足するなんてことは到底ありえません。より先のゴールを目指して駆け抜ける気持ちで、残りの48日を過ごしたいと思います!


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