#283 自己紹介【一般向け】

はじめまして、”ぼちぼち”といいます。国内の大手 (?) 製薬会社で研究者として、医療用医薬品の研究開発業務に携わっています。
個人としての強みの向上(科学の専門性、ビジネススキル、語学、人間力、etc.)を通じて、世界水準の企業研究者・ドラッグハンターとなることが目標です。個人の強みの向上と同時に新薬創出への貢献とを両立させ、病気で苦しむ患者さんとそのご家族を笑顔にするべく頑張りたいと思いながらも、日々苦戦しています (汗)。
◯仕事の説明、一般の方向け

バファリンなどの薬局では買えるお薬(一般薬)とは異なり、医療用医薬品とはお医者さんが病院だけが出してくれるお薬です。いま私が担当しているのは、癌や動脈硬化などの新薬と呼ばれるお薬です。

お薬は、抗体やワクチンなどの生物製剤と呼ばれる種類と、有機低分子化合物の2種類に分けることができます。ボクが作っているお薬は後者の低分子化合物(以下、化合物と呼びます)です。

以下、簡単に有機低分子化合物の創薬研究のプロセスとその過程における自分の仕事の役割について説明させてください。

ヒトが病気になるのは、体が本来もつ機能が異常に働きすぎてしまったり、逆に働きが下がったり無くなってしまったりするからです。そのため、その病気の原因となる因子の働きを妨げたり、または本来の働きを取り戻したりするような化合物がお薬になります。その因子は酵素や受容体とよばれる蛋白質が多いです。

そのような蛋白質に作用する薬を作っていくには、まず数十万から数百万化合物のなかから薬の種になる化合物を探してきます。その種となる化合物が、有機合成化学により変換され効き目や安全性など薬としての適正を高められることで、薬の種から本当の薬へと近づいていきます。

自分の仕事は、「薬の種を見つける人、つまりドラッグハンター」だと言えます。数十万から数百万化合物の中から、病気の原因となる酵素の働きを阻害する化合物を、確実に、効率良く、短期間に発見することで、創薬プロセス全体の効率化と成功確率の向上を目指しています。

研究開発には、10 年と 1000 億円という途方も無い時間とお金が必要で、研究の開始から患者さんにお薬が届くまでの成功確率は非常に低く、難しい仕事です。ですが、新薬を見つけだし、病気で苦しむ患者さんとそのご家族を笑顔にするため、日々、知恵を絞り前向きに行動します!

◯仕事の説明、専門の方(研究者のかた)向けは、こちらをご覧ください。

ありがとうございます!よろしくお願い致します!


2件のコメント

  1. SECRET: 0
    PASS:
    生物製剤と低分子化合物との違いはなんでしょう?っていうレベルの一般人ですが、
    とはいえ、この内容ではぼちぼちさんの顔が見えません。私の仕事は、物を売ってます、と言ってるのに近い気がします。
    『低分子化合物化合物の探索研究で、ハイスループットスクリーニングによるリード探索やリード最適化研究のための in vitro 評価系の構築』と言われても・・・ですが、サルでもわかるように、支障ない程度に教えてください。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >Last Samuraiさん
    コメントありがとうございます!確かにご指摘のとおりですね(汗)。またまた専門バカを晒してしまってお恥ずかしいです。。。
    ちょっと内容を修正しました。今後も、ちょっとずつ修正をかけていく予定ですので、ぜひまたコメントいただけると幸いです。ありがとうございます!
    生物製剤、別名「バイオ医薬品」に関してはこちらを御覧ください。
    http://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81

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