先日、非常に著名な研究者の講演を聞く機会がありました。研究内容もさることながら、研究に対するひたむきな姿勢に感動しました。一流と呼ばれる方に対しては、表に見える華々しい経歴に目が行きがちです。ですが、その影には人に見せない努力の積み重ねや大きな失敗の数々があることを本人から伺うことで、自分も頑張ろうと少し元気が出ました。
そのご講演の中で、大きな失敗もしてもいいし、そんなことを恐れずにどんどん挑戦するべきであるというメッセージがありました。その失敗は、それまでのキャリアを台無しにするような大きな失敗でも、それが挑戦の結果であるなら仕方がないし、そんな失敗を恐れるべきではないとのご紹介がありました。
その意図はというと、どんな大きな失敗だからと言っても、殆どの場合には再起が出来るものだからとのことでした。たしかに失敗の大きさによっては失うものもあるかもしれませんが、たとえどんなに大きな失敗しても命までは取られることは無いし、生きていれば何回でもやり直ます。この先生も繰り返し非常に大きな失敗や挫折をされては来たのだけれども、そのたびに失敗を乗り越えてこられたとのことです。そして何度も大きなキャリアのやり直しの末に大成功されたという経歴をご紹介されました。
確かに自分としては、これまでの人生では、小さな成功は数あれど、大成功と呼べるようなことは未だに成し遂げていないように思います。それはキャリアを台無しにするリスクのあることに挑戦をしていないから、その分のリターンも期待できないのではないかとも思っています。決して無理してリスクだけ取りたいと言っているのではなく、何かに挑戦する際に、コレまでのキャリアのことを気にするあまりリスクを取れないのは良くないと思ってはいます。
なお、合わせてコメントされていたのが、失敗は良いけれども不正だけは絶対にダメで、これは再起が出来ず、場合によってはクビをつることになる場合もあるとのことでした。当然、自分としても不正だけはすることは無いよう、また不正を疑われかねないケースを極力されることが出来るよう、注意したいと思います。