仕事の話はほとんどブログに書いたことはないですが、実は(笑)自分は製薬企業で薬の種を探すための仕事に関わっています。専門の言葉で言うと探索研究という分野になるのですが、その分野では少なくとも日本で一番になるために専門性を高めいたいと思って、日々研究に打ち込んで?います(実際に、何番なのかは別として汗)。
ですが、その専門分野に打ち込めば打ち込むほど、その他の分野に関してはかけるリソースが減少してしまい、専門以外の分野において出来ないこと、知らないことが増えていくことになります。
専門バカになってしまうのは良くないのですが、自分の専門性を伸ばすことと引き換えに、専門以外で知らないことが増えていくことは、仕方がないことだと思います。
ただし、知らないこと、出来ないことを意識する、それを宣言する、(自分の高い専門性と引き換えにして)お互いに困っているところを助けてもらう、という姿勢が必要なのではないかと思っています。
まずは、自分には高い専門性があることを誇り?に思い、その分野を誰にも負けないように伸ばしていく。一方で、それ以外の分野では自分は初心者であることを徹底して認め、謙虚に教えを請いたいと思います。それが専門性を生かして仕事に取り組んでいくこれからの時代のあるべき姿なのではないか、と思っています。
と考えると、専門ではない分野にあえて自分が手を出すことで全体の効率を下げていないか、少し心配になります。もっと出来ません、って言ってもいいのかもしれません。それと引き換えに、もっと自分の専門が生かせる仕事を受けれるように発信していってもいいのかもしれません。
一人ひとりでやるより、多くの専門家の知恵を結集することでより価値の高いもの(=最終的にそれは患者さんを笑顔にできるような新薬だとおもうのですが)を生み出すことができるようにしていきたいと思います。