セミナーで「経営者は自分の言葉でかたらなければならない」というメッセージを頂きました。自分は経営者ではないですが、チームで仕事をしている立場の人は、同じように自分の言葉が必要になるのだと思います。
というのは、サイエンスでもビジネスでもうまくいくパターンは大体同じところに落ちてくることは皆分かっていると思います。そしてその落ちてくるところは決して目新しいと箇所ではありません。たとえば「勤勉であれ」「ご縁を大切にしろ」「公正に正直に」「時間が最も貴重な資源だ」とかです。これを聞くと大抵の人にとっては「そんな事は聞き飽きた」というのが素直な感想だと思います。
それでも、そんな当たり前を一生懸命に伝えなければならない時は必ずあります。その時には、自分の言葉として語ることが出来なければ説得力は生まれないでしょう。どこかで聞いてきたような言葉や他人の言葉では相手の心に響かせて相手を動かすことは出来ないと思います。
たとえ結果として他人の言葉と一字一句同じ表現に落ち着いたとしても、もしそれが自分の中で咀嚼され、再生産されたものであればそれで良いのでしょう。とにかく自分の中に深く落とし込んで考え、そして熟成させる必要があるのだと思います。原理原則に対する自分の解釈、自分なりの具体例、自分の組織やチームに落とし込んだ時の当事者として受ける影響などをどう考えるか、などなど深める視点はいくらでもあります。
マネージャーが書く社内報や社内ブログでも、どこかで聞いたような文章を読むことがありますが、深みを感じる事ができずこの人について行きたいとは思えません。とはいえ、学生時代また社会人になりたての頃は、ビジネス書やビジネス雑誌の表現を適当にコピペした文章を書いて公表し、ドヤ顔していた自分を思い出すと、何と浅はかだったのだろうと恥ずかしく思います (汗)。
このブログは(この低いクオリティーとはいえ汗)自分にとっては一生懸命に文章を書く機会になっているのですが、これが自分の言葉を持つことのトレーニングになっていると考えることが出来るかもしれません。ですので、このブログを自分なりの考えを深める場として機能させることが出来るよう、単なる知識のコピペを超えて頑張って考えそして書いていきたいと思います!