自分が入社した時は谷間の世代?で、年齢の近い先輩はいませんでした。そのため、オフィシャルなメンターとなる方はおらずに、歳の離れた先輩の仕事のやり方を真似することで仕事のやり方を覚えました。もちろん、研究の進め方に関してはたくさんのアドバイスを頂きました。しかし仕事の進め方に関しては、会社に入って以来、指導を受けたという記憶は殆どありません。(自分の職場だけなのかもしれませんが)そもそも仕事の進め方を教育するシステムが存在していないように思います。
じゃあ、今いる後輩には自分が教えてたら良いのか?となると、決してそんなことは無いように思います。というのは、自分の仕事のやり方は完全に我流です。研究所に勤めているので、外資系の金融会社やコンサル会社とは時間の流れや仕事の難易度が違うのかもしれず、我流でもなんとかなってしまうくらいの職場なのかもしれません。
とはいえ、自分のような草野球の選手レベルから教わることになる後輩は可哀想です。可能であるなら、プロ野球の選手や監督、あわ良くばメジャーのコーチのレベルの方から教わりたいでしょう。そのためには、セミナーや勉強会に参加したり、プライベートでコーチやメンターについてもらったりと色々な方法があり、いずれもお金を払いさえすれば誰にでも(ある程度は)アクセスが可能です。自分は鮒谷周史さんのビジネスセミナーに通っているのも、我流では限界があると感じているからです。(時間や距離などの)物理的な問題でセミナーやコーチなどのリアルなやりとりが不可能な場合でも、DVDや本などの教材は山ほどあり、次善の策として使うことができるでしょう。
よく言われることなのですが、サッカーでもテニスでもスポーツはクラブやコーチから教えてもらい学ぶことは当たり前となっているはずなのに、何故か仕事に関してはこの感覚が殆どの場合にないのが不思議です。前述のとおり、職場のレベルが超絶高いわけではない(決して低くはないとは思っていますが)ので、習わなくてもやっていけるというのが本音なのでしょうが、世界レベルを基準としてそこで競争に勝っていくためには、今のままでは絶対にダメだと思っています。
ということで、今、チームメンバーと一緒に赤羽雄二さんの本を教科書(?)にして、仕事の基本をチームメンバー全員で勉強中です。仕事を一緒にするメンバーとは、『仕事の進め方のOS(オペレーティングシステム)』や『価値観(仕事観)』を共有しておけば、情報共有やコミュニケーション、仕事の分業の点で大きな利点があるように思います。また共通した理想のモデルを掲げることで、お互いの仕事の進め方に関してのフィードバックも可能になりそうです。さらに仕事の進め方を共有化してタスクシェアを進め、さらに仕事を属人化せずにシステム化可能にすることで、ワークライフバランスの面に加えて(誰かが急に仕事を休んだりした時の)危機管理の面でもメリットがありそうです。と、偉そうに書きましたが、後輩に教える前に我流が抜けない自分が率先して学ばないといけません、後輩に負けないように頑張ります!