ホワイトボードで関与を促し議論をリードする #1235

先日、会社主催のあるワークショップを受講した時の話です。外部の講師の先生が受講者に発言を促していたのですが、『この講師の先生はとても良く話を聞いてくれ、参加者の関与を促している』と感じていました。人材開発系のセミナーなので講師の先生はその道のプロであることもあり、色々なスキルを駆使して発言を促し、意見をまとめようしていることは感じられました。中でも特に『発言をホワイトボードに書く』ということが、聞いもてらっていることの安心になっていたように思います。

これって色々なところで言われるテクニックであり、いまさら目新しいものではないとは思います。しかし、自分が十分に使えて活かしきれているかというと、全然出来ていません。というか、これほどまでに上手くホワイトボードを使って議論を(自分の望む方向性に)リードしておられる例を見たことがなかったので、その必要性についても感じていなかったというのが現実のところです。折角の学びを忘れないためにも、その使い方に関して自分が気に入った点を書いていくことにします。

まず、発言を皆が見える所に書いてもらえると、発言を受け止めてもらっている・無視されていない、という安心感が生まれます。板書していている人が実際にどう思っているかは別として、(将来的に反対されようとも)少なくとも無視はされていないという信頼感があるので、安心して発言ができます。

また、議論が複雑になり流れが分からなくなって来た時も、皆が議論のプロセスがフォロー出来るため、議論の流れが間違った方向に進んでいないかを全員で確認しながら進むことが出来ると思います。加えて、説明が長い人を上手くまとめる場合でも、『このスペースに書いてしまおうとすると、要点はどういうことですか?』と反対に質問をしてしまえば、説明自体を短縮して要点のみに留めてもらうことも可能になります。

さらに、同じことを何度も発言する人(それは自分ですが汗)であっても、発言がホワイトボードに残っているため、発言を繰り返す必要がなくなり、議論が度々脱線し、振り出しに戻ることを防ぐことが出来るのだと思います。

ということで、良い事だらけなのですが、じゃあ何故実行しないんだというと、ディスカッションの場にホワイトボードやマーカーが無いとか、板書が得意ではないので長い発言を書ききれないとか、ディスカッションを書いた後のフォローが面倒で出来ていないとか、の問題があることに気が付きます。ですが、この問題はどうでもよい問題ですね (汗)。。。早速、一つずつ問題を片付けて、ホワイトボードを使って生産的な議論が出来るインフラ作りを進めたいと思います。


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