帰国まであと67日!
(1)論文、
活動、2報目修正
時間、2h
(2)英語発声練習、
OK、単語
(3)その他活動サマリー、
実験のデータ解析
(4)陸トレ、
OK
(5)感謝、
元気に活動できること
(6)新しい挑戦・昨日からの進化、
レンタカーの車種を変えてみる
(7)ブログ、
今日はデスクの引っ越しとデータ解析と日本との電話会議をした後に、集中して論文に取り組みました。その甲斐もあって完成まで大分近づいていると思います。今週末に一応の体裁が整うレベルまで持って行くことが出来るように頑張りたいと思います。
さて、本題です。上記の通り、仕事と共に論文を書くことを頑張っていますが、これがまたとてつもなく時間がかかっています。普通の英語を書くのも遅いのですが、論文の英語(テクニカルライティング)というのは普通の英語の言葉とは違い、さらに難易度が高いように感じています。
こちらの上司は論文を書くのがとても上手で多くのアドバイスを貰うことが出来るので、テクニカルライティングの勉強のためには、とても恵まれた環境にあるといえるかもしれません。その上司に繰り返し言われる(怒られる)ポイントは、大体決まってきています。
もちろん、論文にもいろいろなスタイルがあり、書き手によりスタイルは違うのですが、自分が今学んでいる上司のスタイルというのを整理するつもりで、ココに書いておきたいと思います。
まず第一に、読者をリードすることを忘れるな!ということで、裏返すと読者に解読をせまっては絶対にだめ、ということです。確かに自分たちが書く論文は専門性の高い(マニアックな)内容ですが、その難しい内容を専門外の人にも分かるように書かなければなりません。その為にはとにかく論理構成は明快で間違いがなく、かつシンプルでなければなりません。
その実現のために必要なことが2つ目の、あらゆる次元でとにかくシンプルにすることです。まずは論点をシンプルにすることが大切です。いろいろと実験や考察をしたので書きたいことや伝えたいことは一杯あるのですが、それらを垂れ流してしまうと読者にとっては読みにくいものになります。論文として最もインパクトのある内容は何かを考え、それに関連しないものは全て削っていくくらいが丁度いいようです。そして削りに削って最後に残った大切なことだけを丁寧に書いていくことが大切だそうです。
文章の表現でもシンプルさは必須です。もし内容をよりシンプルな表現で正確に伝えることが出来るなら、シンプルな方を選択するべきだとのことです。そして必要のない修辞句を全て除くくらいのシンプルさで書けとのことです。英語が下手なこともあるのですが、「it’s tedious! 」(この表現はしつこい、長ったらしい!)といって自分が長時間かけて書いた文章がドンドン削られ真っ赤になっていく様子は少し胸が痛むこともあるのですが、その修正過程がとても勉強になります。
段落内の構成においても、読者を導くようなシンプルな書き方をすることが必要です。まず試験の目的を述べ、実験条件のポイントを述べ、結果を書き(示し)、その結果が指し示すことを考察する、その結果を受けて次の実験の目的を述べ、以下同様・・・に繰り返していくわけです。実験と実験、段落と段落には、論理的な繋がりが分かりやすいように書かないといけません。
結果として、論文に書かれている文章の一文一文に重要な役割があり、もうそれ以上削れない、変えることが出来ない状態にまで持っていくのが良い論文を書く秘訣のようです。逆に言えば、この表現は何のためにあるのか説明できない文言は一切入っていてはダメで、さらに字数の関係もあるので必要性の薄い文章からドンドン除いていくべきだそうです。
自分の論文はスタートがヒドすぎたとはいえ大分読みやすく完成度も高まっていると思います。以前の自分であればこれで完全に満足していたでしょう。ですがこちらの上司は、「great」を狙うべきで、「good」では許してくれません (汗)。ただ、英語のネイティブでもテクニカルライティングのトレーニングをしっかりと受けていなければ、なかなかこのような高いレベルは達成出来ないと、上司は言っています。(それじゃあ、ノンネイティブの自分には絶対無理じゃん!とか思いつつも汗)上司が自分の時間を割いて、丁寧に面倒を見てくれる事にとても有り難く思うとともに、成長した姿を見せることで恩返しが出来るように、あと二ヶ月間、精一杯頑張りたいと思います。
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『読者をリードすることを忘れるな』
良い響きですね。 読者に解読をせまる文書、特に専門書に
とても多いですよね。 何だか「こんな難しい文書、書いてる
オレって知的?」とでも言わんかのように(失礼)
私も教育学の勉強をしていた時、大学教授による翻訳本の
内容の難しいことに苦労しました。これはまあ、
いろいろ事情が
あるのでしょうが、同じものを英文で読んで何てわかりやすいんだ、
って感動したことがあります。
以前、外資メーカーで英文メールを初めて書いた時も
相手の方から「まるでラブレターのよう」と言われたことが
あります。 あの、日本人独特の言い回しが誤解される
のがよくわかります。 たくさんのことを体験で学んで
おられて羨ましいかぎりです。 脳筋力がつきますよね。
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>たたみちゃんさん
コメントありがとうございます。励みになります!はい、読み手にとって分かり安い英語が書けるように頑張ります!(今はまだ全然ダメですが、その分伸びシロが大きいということで笑)