#893 社会的価値と経済的な価値の両立!

会社のイノベーションに関するセミナーで、Creating shared value (CSV) とコンセプトを勉強しました。これはかのマイケル・ポーター教授が提唱しているもので、企業による社会的課題の解決を通じて、経済的な価値を生み出していくというモデルらしいです。

これって「言うは易し」ってやつで、金にはなるけど社会的価値の向上に資さないビジネス、社会的価値はあるのだけれども金にならないこと、なんてのが普通なのかと思っています。だからこそ、社会的価値と経済的な価値を両立させるためのイノベーションが必須で、それを実現するのはたやすいことではない。しかし、そのギャップを埋めていこうとする力がイノベーションのドライビングフォースになる、との説明でした。

セミナーを聞いている時は分かっていたつもりではあったのですが、振り返ってみると疑問も出てきます。例えば、既存薬は既に存在するけれどもマーケットが大きな疾患への(もっと良い)治療薬の創出に取り組むのか、それともマーケットは小さいけれども薬のない希少疾患の治療薬に取り組むべきなのか、の判断などは経営上悩むところなのだと思います。それぞれの社会的な価値っというものを、どうやって測るのかにも判断は依存するのだと思います。

また先進国の生活習慣病のような慢性疾患と、新興国の感染症など致死性の疾患と、儲かるのはどっちか?ビジネスとして取り組むべきのはどっちか?などの判断も難しいです。殆どの大手の製薬会社は、先進国を想定したコスト構造になっており、新興国でビジネスを成立させていくのは支払い能力などの点からタフな状況だと思います。そこで例えば NGO や公的機関を巻き込みながら貧困・衛生状況の改善などといった社会的な課題そのものに取り組むことで成功している例もあるようです。例えば、新興国の栄養問題に取り組むネスレの例などが議論されました。すみません、ちゃんと説明できていないので(汗)、興味の有る方はこれを読んで下さい↓。

共通価値の戦略

そんな事を考えながら、自分が製薬会社に入社した動機なんかが、ふと思い出されました。自分としては、患者さんの病気を治したい、人々の健康に貢献したい、というどちらかと言えば社会的な価値の創造を動機として製薬会社で働きたいと思いました。製薬会社の仕事って、今回勉強した社会的な価値の創造ってことに大きく関わっているのではないかと思います。今回のセミナーを通じて、公的機関や NGO は富を利用したり再分配しているけれども、富を生み出すことが出来るのはビジネスセクターだけであるため、ビジネスとして社会的な課題に取り組むことで、生み出した富を使って規模を大きくさらに持続的に問題に対処していくことが出来るのだということを理解することが出来ました。

ってことで、全く十分な理解になっていないのですが(汗)、製薬会社で研究者として働いていることの納得感というものを少し感じることが出来た気がします。この調子で気分よく働いて(笑)、少しでも患者さんのためになるような仕事をしたいと思っています!


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です