創薬研究の仕事は多くの人が関わり、基本的にチームで仕事をします。特に初期研究では色々な高い専門性を持った研究者が集まってチームで活動します。実際に自分も多くのメンバーと一緒に、共通の目標である新薬の創出に向かって活動をしていますが、その中で各人の色々な思いや思惑が出てきます。
そんな中、時には厳しいことも言わないといけないこともありますし、自分が叱られる事もあります。そして時にはお互いがぶつかることもあります。しかし一緒に仕事をしたチームのメンバーには、自分と一緒に仕事をして良かったと最後には思って頂ければ嬉しいです。
そのためには、チームの目標を達成することはもちろんですが、チームメンバーが何を望んでいるか、彼らに対して何を自分がして差し上げることが出来るのかを考えたいと思います。
自分としては、自分の都合や利益を優先することはないつもりですが、ついついチームの目標を優先しすぎる余り、個人の思いを汲みきれないことがあると思っています。チームの目標達成は当然なのですが、その中にもチームメンバーの成長や個人目標の達成なども考慮しなければなりません。
そのためにはチームメンバーの事を真に思いやることが必要でしょう。自分が何をしてあげたいかでだけではなく、相手が何をして欲しいかや何を望んでいるかをしっかり考えて実行したいと思います。厳しいことを言っても、相手の立場に立ち、それが相手の事を思いやった真心からでたものであれば、きっと相手には真意が届くのでしょう。
「仕事が楽しかった、充実していた」とか「一緒に仕事ができてよかった」とか「また一緒に仕事がしたい」とか言ってもらうことが出来るよう、思いやりをもって仕事をしていきたいと思います。