いつ頃からでしょうか、自分のお気に入りであるモスバーガーのお店などで、野菜の生産者のお名前などを表示し始めるようになりました。食の安全の観点から、国産の野菜を使っていることなどのアピールなのでしょうか?、理由はよく分かりませんが、それ以来ハンバーガーのレタスやトマトが美味しく感じられるようになりました。
自分はとんでもないバカ舌で、味音痴です (汗)。なので食について書く資格は無いのですが、自分が何かを食べる際には、味覚自体で味わうのはもちろん、食感(触覚)、視覚、臭覚、など全体で味わっているように思います。それに加え、上記のように『脳で味わうという』ということもあり得るように思います。
というのは自分の好きなハンバーガー(モス、テリヤキ)にトマトやレタスが入っていたことは、もちろん意識すると『うん、入っていた』と思い出すことは出来ます。ですが、意識していない時はハンバーガーの中の野菜の味は、殆ど感じることは出来ません。
しかし上記のとおり、生産者の方のお名前が表示されるようになってから、否応なしに野菜に対して意識が向かうようになりました。それは自分の場合、両親が(趣味で)野菜を作っていることもあり、日本の農家の皆さんに対する関心と感謝が強いのかもしれません。また個人名の表示により、一括りの『野菜農家さん』ではなく、農家の皆さん一人一人が一生懸命に育ててくれた野菜で、きっと夏の暑い時や雨の日、冬の寒い時も、野菜の世話をされたんだろうな、などと勝手に想像されてきました。
上記のとおり、料理は味覚だけではなく五感(聴覚も?)で味わうのだと書きましたが、あくまで脳が意識をしないとそもそも味わおうとしません(特にハンバーガーにおける野菜は脇役なので)。しかし、生産者のお名前の表示を見た際に自分が勝手に組み上げたストーリーによって、急に野菜に対して興味が向き、野菜の味を意識でき、楽しめるようになりました。
(出典は分かりませんが)『ワインは脳で味わう』という言葉あるようです。ただワインを飲むのに比べ、シャトーの歴史や伝統、ワインの特徴、作り手の思いやこだわり、などのストーリーを聞かされると、ワインがより深く味わえる(味わえた気になる)とのことです(味音痴の自分には何のことか分かりませんが汗)。要はストーリーを聞くことで、興味や関心がわき、それがどこかで愛着とか好意に変わることで、その品質の評価も変わってくるということなんでしょうね。
ということで、お客様から選ばれるためにはストーリーが大切です。それはビジネスにおける各会社や各個人においても同じように重要なのでしょう。自分もストーリーを提示していかなきゃいけません。と考えるとこのブログが自分にとってのストーリー提示になっているのでしょうか?(だったらもっと良いことを書いておけば良かった汗)。まあ、カッコつけても仕方がないので、自分は等身大のストーリーを今後も提示していきたいと思います!