極端な経験が自分の限界の閾値を引き上げる

昨日ブログに書いたとおり、ハーフマラソンを走ってきました。過去のレースの中で、もっとも準備不足だったのですが、最も精神的に楽に走れたレースでした。レース中も感じていたのですが、明らかにこれまでのレースとは感覚が違いました。以前であれば、15kmくらいから段々と苦しくなり、『あと○kmで終われる!』と残りの距離を計算して走っていました。確かに今でも一生懸命に走れば苦しいのは苦しいのですが、以前ほどは残りの距離を意識すること無く、自分の走り(ペースやフォーム)に集中出来るようになっています。

この違いは何だろう?と思ったので、そこを振り返っておきます。まず、単純に慣れてきたというのが挙げられるかもしれません。去年はフルマラソン一回、ハーフマラソンを3回、そして練習では20km以上の距離を15回走りました。以前はハーフマラソンを目標にしていたのですが、もはや練習としての位置付けになって来ています。そのためそれほど気負わずに走れるようになったのかも知れません。加えて、レースを色々と経験することで、必要な準備や持ち物、当日のレースまでの過ごし方など、精神的な面だけではなく、実務的な面でも経験を重ねたことも大きな違いの一つかもしれません。

しかし上記に加えてもっとも大きいのが、フルマラソンを一回経験した、ということだと思います。確かにハーフであれば15kmは終盤ですが、フルマラソンだと前半3分の1以下の距離でしかありません。もちろんフルの時よりもペースは早いので苦しさは同じではないですが、こんな距離は『走れて当たり前』という認識に変わって来ているのだと思います。

これまでの自分にとってはハーフマラソンが(レースでは)最長の距離であり、それ以上は未経験でした。しかしフルを経験したことで、ハーフが(少なくとも距離的には)たいしたことのないものだ、という認識を持てるようになったと思います。ショック療法などでよく言われていることなのかもしれないですが、一度、極端な経験をしてしまうと基準が上がることで、かつては苦手だったことも平気になっているのかもしれません。

これは何もランニングに限らず、それ以外でも同じ事が言えるのでしょうね。だからこそ、最初は怖いけれどもどんどん極端な経験を自ら求めていくことが大切なのだと思います。その意味で、フルマラソンを走って本当に良かったです。ハーフマラソンに対する苦手意識が少なくなった今だからこそ可能な限りレースに出て、フルマラソンへのトレーニングにしたいと思います!


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