師匠から言葉遣いが伝染ってきたら勝ち

先日、会社の財務会計のセミナーに参加した時のことです。セミナーは最終講義ということもあり、多くのグループワークがあって、同僚とこれまで学んできたことを議論し合いました。そのグループワークでは、『バランスシートが膨らんでいるから』とか『販管費がかさんでいるよね』とか『粗利が取れない』とか、それっぽい言葉が沢山聞かれました。3ヶ月前まで『バランスシート?何それ?のれん代?はぁ?』というド素人の状態からのスタートだったのですが、勉強をすすめるにつれてだんだんと言葉遣いが変わってきているように思います。特に『膨らむ』とか『かさむ』とか『取れる』とか、って3ヶ月前は絶対に使っていませんでした。

このように発言は『脱素人感?』が出てきているものの、残念ながら議論の中身はまだ『ちんぷんかんぷん』なところも多いのは事実です。しかし、それでも言葉の使い方が変われば一見高尚な議論っぽく聞こえるから不思議なものですね (笑)。このような言葉使いの変化が起きてきているのは、単に講師の先生の言葉遣いが伝染ってきたのだと思います。それもそのはずで、この日で講義は6日目で、時間にして20時間以上も先生のお話を伺っていることを考えると当然かもしれませんが。

このように言葉遣いが変わるのは、先生がよく使うフレーズや言い回しがうつる(伝染る)ことであり、それは先生が持つ着眼点やフレームワークをコピーしてインストールしていることになっていると思います。もちろん先生のものを丸々コピーできるはずはなく、酷い劣化コピーになってしまいますが、劣化コピーであっても自分で一から身に付けるよりは遥かに素晴らしい物が手に入れられるわけです。

自分の実感としては、何かの学びが身につく時には、言葉遣いが変わるくらいでないと本当の意味ではモノにならないと思っています。思考は言葉を使って行います。その意味で、学びが使えるようになるためには、言葉が変わることは必要条件だとも言ってもいいかもしれないですね。師匠となる方と一緒に過ごす時間が長くなればなるほど、言葉が伝染ってくる確率は高くなるわけです。言葉と呼んできましたが、これはセンスが伝染ると言っても良いかもしれませんね。その点では、今回のセミナーでグループワークを一緒にしたメンバーは自分を含め、正しい方向に向かっているのではないかと思っています。まあ、そりゃ~クソ忙しい中で頑張って勉強してきましたもんね。頑張ってきてよかったです、引き続き頑張りたいと思います!


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