引き続き、カーネギーの「人を動かす」を読んでいます。今日は第2章の「重要感を持たせる」を読み返しています。「人を動かす秘訣は自ら動きたくなる気持ちを起こさせること」であり、そのためには「自己の重要感に対する欲求を満たしてやる」ことが必要です。
わたしには、人の熱意を呼び起こす能力がある。これが、私にとっては何ものにもかえがたい宝だと思う。他人の長所を伸ばすには、こめることと、励ますことが何よりの方法だ。上役から叱られることほど、向上心を害するものはない。私は決して人を非難しない。人を働かせるには奨励が必要だと信じている。だから、人をほめることは大好きだが、けなすことは大きらいだ。気に入ったことがあれば、心から賛成し、惜しみなく賛辞を与える。
これは本書で紹介されていたチャールズシュワッブの言葉です(彼は若くしてUSスチールの社長になったとのことです)。自分はシュワッブのやり方と反対のことをやっているように思います。つまり自分が気に入らない時は非難するが、気に入った時はそれほど褒めることをしていません。確かにこれでは相手はやる気は出ないですね、自分だってやる気をなくすと思います。そうではなくて褒め、賞賛することが良いですね。
しかし、これは本書にも述べられている通り、お世辞やおべんちゃらを言う事ではありません。お世辞だと言われた方もわかるため、言うだけ逆効果なのですね。だから本書にあるとおり、誠実な評価を伝えなければなりません。
それでは「誠実な評価を伝える」のを実際に実行するためにはどうしたら良いのでしょうか。その為には相手のことを良く見ておく(観察しておく)ことが必須でしょう。つまり自分の周囲に関心を示し、相手のこと・周囲のことを良く見ておかねばなりません。相手に対して気が利き、周囲に対しても気配りが出来るというような人なのだと思います。このような気遣いや気配りができる人が「人を動かせる」のは当然だと言えるかもしれません。
しかし、これは自分に余裕がある状態でなければ出来る事ではありません。自分がいっぱいいっぱいだと周囲に目が向かなくなるからです。つまり、常日頃から他人に対して気を配るという基本的な姿勢に加えて、自分の仕事を圧巻の速度で片付け、自分の心に余裕がある状態を作り出していたいものです。言うは易し、で全然出来ていませんが、少しでも理想に近付きたいと思います、頑張ります!!!