#421 論文を出す意義!

目標達成まで、あと 29 日!
(1)英語、
英会話表現
(2)論文ネタ、
日本語表現修正
(3)その他活動、
休養、ロジカルシンキング、ちょこっとだけ。
(4)ブログ

今日は、論文を出す意義について考えてみます。

自分の務める製薬会社は、薬を研究し開発することが目的で、論文を発表することは主目的ではなく二次的な目標です。

ですが、自分が取り組んでいる論文を書くことは、組織としても意義があることだと思っています。その必要性を示し、議論していくためにも、事前に考えておこうと思っています。(こんな当たり前のことを組織のマネジメントに訴えなければいけないこと自体が、情けなく思うのですが。。。)。

1つ目の論文を書くことのメリットとは、『興味の旗を立てる』ことです。情報発信は最も効率的に情報を集めることに繋がるからです。自分の専門は生化学・酵素学、特に「ある酵素ファミリーの阻害剤解析」ですが、そのように発信しなければ自分がそのような専門性を持つこと自体、誰にも気づいてもらえません。

一方でもし、酵素学の専門誌に、自分の専門性に近い内容の論文を発表することが出来れば、誰かに自分のことを知ってもらえる可能性があります。そうなると、世界中から質問が来たり、また似たような内容の論文のレビュー依頼や講演依頼が来たりと、興味を同じくする研究者のコミュニティに入ることが可能になります。そうなれば、世界クラスの研究者とコンタクトを取っていくことなどが、ひょっとしたら出来るようになるかもしれません。組織が専門としたい各分野において、高い専門性と専門家へのコネクションをもつ研究者を有していることは、組織として非常に強みになるはずです。

2つ目のメリットとして、社外からの客観的なフィードバックがもらえる点が挙げられます。組織としての専門性を上げていくには、専門分野における新しい刺激が必要です。論文を書いて、論文誌から審査されるということは、その研究が価値あるものかどうかを、その道の第一人者からフィードバックがもらえることになります。社外の専門家からフィードバックを貰えるというのは、組織がその分野において専門性を上げていく上で非常に大きなチャンスになります。

3つ目のメリットとして、研究者へのインセンティブになります。自分の属する組織には、いろいろなタイプの研究者がいます。自分を研究者として捉えているのか?(大企業病に罹っている会社員?)のような研究者もいる一方で、研究者としてのアイデンティティを強く持っている研究者もいます。

そのような研究者としての気持ちを強く持つ人たち(=組織を引っ張る人たち)にとって、自分の研究を社内だけではなく社外と発表できることは、自分の価値を世に問いたいという欲求を満たす非常に良い機会になります。

(1) 興味の旗をたてる、(2) フィードバックがもらえる、(3) インセンティブになる、という3つを上げましたが、これは自分がまさにこのブログを書くことから得られるメリットと一致しますね(ブログの場合は3つ以外の価値もありますが)。

とりあえず思いつくことのみを書いておきましたが、次は、組織として論文を書かせることのネガティブな面と合わせて考えてみたいと思います。


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