今、部署の中心的な業務のワークフローを根本的に見直そうという提案をするために、勝手にワーキンググループを立ち上げて活動しています。提案がまとまってきたので関連する部署の部長と課長を集めて、提案のプレゼンをするという段階まで漕ぎ着けることが出来ました。
この提案は現状の問題を解決するものであり、どの部署にとってもメリットが出る、基本的 win-win ような提案になっています。ですので、基本的にあまり反対が出るようなことにはならないとは思っています。
ですが隣の部署の部長から、「しっかりネマワシをしておけ」と言われ、そのために会議でキーになりそうな課長(+反対しそうな課長汗)には事前に説明に伺ってきました。
自分としては根回しなんて、古臭くてくだらない日本の習慣で、非効率性の象徴のような感じがしていました。アメリカではネマワシをするなら、会議をする必要がない、ということさえ言われます。
しかし、日本社会のように合意形成によって物事が動くシステムでは、このやり方があっているのだろうとも感じます。実際に事前説明の後には、「もっと提案のしかたをこう変えたほうが他の課長にも受け入れやすいのはないか」とか「XX の点が心配なので、本番の会議までに調べておいて欲しい」とか色々なアドバイスを貰えることもありました。
このようにネマワシは(提案をされる)相手への思い遣り・気遣い、大切な提案の場合にあ事前にフィードバックを貰える機会と考えれば、それほど悪いのもではくはないのかもしれません。自分としては100%賛成とは思っていないのですが、情報の受け手が習慣として求めている以上、無視するわけにはいかないのでしょね。
トヨタでは Nemawashi という言葉が共通語になっているというそうです。こんな論文も出ているみたいです(笑)。良い点を上手に使いながら、物事をうまく進めていきたいと思います。
Soc Sci Med. 1995 Aug;41(3):375-81.
Nemawashi essential for conducting research in Japan.
Fetters MD.
Fetters MD.