#1038 イノベーションと集合知への貢献!

今日はイノベーションと集合知について自分の復習のためにまとめてみました。

イノベーションとは Wikipedia によれば、”物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと”、とあります。つまり全部ひっくるめて、人々に新しい価値をもたらす行為だと取られ得ることが出来そうです。

そのようなイノベーションを自身で直接的に仕掛けていくことができれば、それはもちろん素晴らしいことです。そして自分も科学者の端くれとして常にそうありたいと思っています。しかしイノベーションに定石はなく、いつも上手くいくわけではありません(というか、科学全体を考えても上手くいかないことの方が圧倒的に多い)。

じゃあ、イノベーションを起こすことが出来た研究だけが優れていて、あとの研究者の労力は無駄かというと決してそんな事はないと思います。これまで何度も書いてきたとおり科学の進歩は集合知に支えられて、イノベーションの失敗例でも集合知の集積に貢献できるはずです。

集合知とは、”多くの人による大量の情報の寄せ集めの集計のこと” (はてなキーワードより引用) です。科学ではこれまで行われてきた研究が論文として残っており、さらに IT 技術により相互に検索可能になっており、まさに今の科学の状態そのものだと言えます。

そのような現状においては、イノベーティブな研究以外のインパクトの少ない研究でさえ関連する研究と適切に紐付けされ検索可能になっていれば集合知の集積に貢献でき、最悪の場合でも失敗例の先例として後に続く研究者のために役に立つことが出来るはずです。そもそもイノベーションが新しい組み合わせや新しい切り口により生み出されうるのであれば、集合知の情報こそがその新しい組み合わせのパーツになり得る可能性はあります。

だからこそ、科学に携わるものは研究結果を論文として発表して集合知の集積に貢献することが義務であり、科学者としての存在意義や喜びに繋がるのではないかと思います。国からお金をもらって研究しているアカデミアはもちろんのこと、企業研究でさえ利益を生み出す競争が終わった時には研究を発表する義務があるのではないか、と思ったりもします。

上記のように失敗さえも科学全体の貢献なのだと考えることで、失敗を恐れずに挑戦する価値を見い出だせるように思います。とはいえ最初から失敗を肯定するわけではなく、まずは革新的な医薬品の創出を目指しつつも、一方で集合知への貢献のための論文の執筆を明日も頑張ります(笑)。


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