研究者ネットワークの重要性 #1129

今日は会社の研修で、同業他社さんとの交流会に参加してきました。ワークショップを通じて、いろいろな専門性を持つ研究者の方とお話することができました。とくに一緒にチームで活動したメンバーの皆様には色々な面で刺激を受けました(忙しいって理由で活動をサボって本当にごめんなさい汗)。このような社外でのネットワークを大切にしたいと思っています。

自分がアメリカにいるときに感じたのは、海外ではネットワーク作りを非常に重要視しているということです。アメリカでは共同研究も採用も昇進などでも、意思決定者のネットワークを使ってなされているように感じます。それは日本でいう“コネ”というネガティブな不平等なイメージではありません。むしろその人のもつネットワーク自体がその人の実力の一つであり、そのネットワークを使いたいがために採用する例もある、とのことでした。

初めてそれを聞いた時は驚きましたが、そのようなネットワークから様々な価値が生み出されるのを見ていると、今となっては当たり前のようにその重要性を捉えています。一方で自分が帰国してから、同業他社さんとネットワークを作りたいと言い出すと、会社の年配のかたからは「なに?転職するのか?」みたいに勘ぐられていました。海外と日本との雇用環境の違い、世代間のキャリアに対する考え方の違いを現しているように思えました。

もちろん海外のように研究者の雇用が流動化していてキャリアアップのための転職が普通の選択肢として取り入れられているような環境とは、自分たちが置かれている環境は違っています。(自分は全く信じていませんが)一応、日本は終身雇用制と年功序列でキャリアが保証されているってことになっているので、海外のようなネットワークの必要性を感じないのも仕方がないかもしれません。

しかし当然の事ながら、もはやそんな時代ではなく、企業の研究職の雇用も流動化して、会社や業界の垣根なく専門性や能力のある研究者が生き残っていく時代に日本ももうすぐ変わってくると思います。そのような時に業界内のネットワークは非常に高い価値が出てくることはアメリカを見ていれば自明です。その意味で研究者個人にとってのネットワーク作りの価値は大いにあると思います。

しかし同時に研究者がネットワークを作ることには会社側にも価値があるはずだと思っています。まさにネットワークを通じたオープンイノベーションなんてその最たるものではないでしょうか。同業他社さんはライバルであって敵ではありません。敵はむしろ患者さんを苦しめる病気であり、他社さんともお互いの利益が一致するところでは積極的にコラボレーションをしていけるはずです(これまではその慣習があまり無いだけで)。

今はまだ自分のネットワークから何も価値を生み出していないので、何を言っても説得力はありませんが、今回得たご縁を大切にして患者さんにとって社会にとって(そして結果として自分たちにとって)の新しい価値を生み出したいと思っていますし、そうなるよう頑張ります。。。


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