今日は会社の研究開発の超エグゼクティブとのランチ会に出席しました。彼はアメリカ人で、メガファーマと呼ばれる外資系の製薬会社のエクゼクティブ等を経験したのち、自社に入社しました。その方が研究所にやってくるということで、現場と話がしたいと仰ったのでしょうか、若手〜中堅くらいの研究者が集められ、一時間以上も一緒にランチしてディスカッションをする機会を得ました。
サンドイッチのランチとドリンクだったのですが、残念ながら何を食べたのか全く覚えていないくらいに緊張しました。食感だけは記憶にあるのですが、味が全く思い出せません(って最悪じゃん。。。汗)。
実際のところ、何で自分がメンバーに選ばれたのか全く意味が分かりませんが、まあお調子者を送り込んでおけという日本サイドの安易な判断だと思います(笑)。自分としても、そのような超エグゼクティブと話が出来る機会なんてそうそうないと思い、ノリだけで参加してしまいました。結論から言うと、参加できてとても良かったと思います。いくつか学びを得たので忘れない範囲で書いておきます。
自分の下手な英語のでの自己紹介と簡単な研究紹介の間、じっとアイコンタクトをずらさずに聞いてくれたのですが、彼のその態度には真摯さを感じました。それは自分に対してだけではなく参加した皆に対して同じような姿勢を取られていていました。一方で、秘書の方からのメモを受け取り読み込む時にアイコンタクトをずらしているのを見て、「アレ、話を聞いていないかな?」と思ってしまったくらいなので、それくらいに元のアイコンタクトの話を聞く姿勢が印象的でした。
ディスカッションの内容に関しては、機密や守秘義務の関係もあるのであまり書けないのですが、とてもおもしろかったです。自分もあんなふうに大きな視点で物事を考え、そして相手に合わせた説明の仕方が出来ればいいと思いますし、そうなりたいと強く思いました。
ディスカッションの最後に、「もしもあなたが私だったら、どんなアドバイスを聞きたいと思っているか教えてくれないか?」という質問を投げかけられました。この質問はとてもよい質問で、自分も今後使って、色々なフィードバックを聞き出したいと思います。自分はこの質問に対して半分冗談でだけど半分本気で「新渡戸稲造博士の『武士道』を読んだらいいのでは!?」みたいなことを言っちゃいました (汗)。
今は会社がグローバル化しており、国籍なんて関係なく皆が一緒になって働きます。自分もそうで、一日に数十通も海外とのメールのやりとりをします。とはいえ、自分が働く会社は一応は日本の会社で、日本人の社員さんも多くいて、そして自分は日本人で、日本人って「誠実で、真面目て、一生懸命で、イケてる人多いよ」みたいなことを本当は説明したかったです。だけど、そんな英語力もなければ、日本語でもロジック立ててそれを説明することは今の自分には困難です。
だから日本人の道徳観や倫理観・宗教観に強く結びついている『武士道』を読まれれば、きっと古き良き(そして理想の、「花は桜木人は武士」っていうくらいですので)日本人像の理解に繋がるのではないかと思い、偉そうにそう言っちゃいました。メモってたので、本当に読むかな?、もし本当に読んでたら面白いんですが(笑)。
と、言ってから気づいたのですが、翻ってじゃあ自分は、武士道に恥じない行動ができているかというと、、、がーん、全然だめです。義を見てせざるは勇なきなり、って全然勇気ないじゃん!、って行動ばかりしています。超エグゼクティブに言っちゃった手前、自分ももう一度『武士道』を読みなおして、小さいころ教わった道徳観なんかももう一度思い出し、それに反しない行動を取りたいと思います。。。(汗)