そこまでやるんですか!と驚かれたい #1196

自分は研究者として働いていて、ある専門分野の仕事ばかりを毎日研究しています。研究者であればみなスペシャリストなので、自分の研究分野に関してはオタク気質なところがあるのだと思います。そんな自分の研究に対する嬉しい褒め言葉というのが、『そこまで考えてやっているんですか!?』とか『そんなに細かいところまで意識してやっているのですね!』という言葉です。

優れた科学の研究はアートと同じような美しさがある、と自分の師匠は言います。師匠の言葉を借りれば、Zen (禅) のようなシンプルさと調和、細部までの完全な美しさを科学にも求めろ、とのことです。そのためには研究が全体的な見た目の美しさや完成度を持っていることはもちろん大切なのですが、それに加えて細部まで気を抜かないことも同時に大切なのだと思います。まあ、これはアカデミアなど本来の研究寄りの考え方で、会社の研究開発にどこまで当てはめていいのか分かりませんが。

『神は細部に宿る』という言葉はまさにそのとおりだと思います。自分はアートに関しては全くもって分かっていない不調法者なのですが、iPhone でもバルセロナチェアでもスイスの高級時計でも北欧系(?)の食器でも、全体の美しさはもちろんなのですが、細部までこだわりぬいていることで全体の美しさに還元さているみたいな要素があるんじゃないかと思います。

しかしながら、一般の人(専門外の人)にはその細部までこだわった価値に気づいてもらえることは難しいかもしれません。もちろん説明をすれば分かってもらえることもあるでしょうし、『なんかわからないけど凄い、好き』など、理由はわからないけど違いは分かるみたいな状態なのかもしれません。しかし評価基準を持たないと言語化して理解出来ないのだと思います。ですが見る人が見たら(評価基準を持つため)その理由は分かりますし、そういう違いの分かる人にこそ褒めてもらえると嬉しいです。マニアックな願望なので、あまり理解されないかもしれませんね。。。(笑)

そのような『分かる人には分かる』というこだわりを沢山入れこんだ研究は美しく仕上がると思います。もちろん細部にこだわり出すと費用対効果は下がってしまうので、『これ』と決めたところのみしかそれは実現出来ません。しかし自分の専門分野の研究であれば、それは自分自身を表現するものだと思っていますので、そのような細部までのこだわりを実現できればと思います(全然出来てないので頑張らないといけませんが)。また同時に他者の研究に対しても、そのような違いに気付けて、一人でニンマりとしていたいものです。精進します!

 


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