組織の歯車に巻き込まれ思考停止に陥らない #1193

会社の仕事は組織で行っているため、自分の意思とは無関係に勝手に仕事が降ってきます。これが会社勤めの楽な点です。というのは自分でビジネスをやられる方にとっては、仕事が勝手に降ってきて仕方がないという状況は非常に仕事が繁盛している状況で、そうなることを目標として経営者の皆さんは頑張っておられると聞きます。まあ、会社勤めの場合はどれだけ仕事を振っても同じ社内であれば(目に見える)コストは掛からないので、仕事を振らせやすいのでしょう。

この仕事が勝手に降ってくる状況であるため、大して何も考えなくても仕事が降ってきて、そして会社の仕事なんて殆どの場合似た事例があるため、一定以上のパターン認識力があればこれまたあまり何も考えずに仕事ができている気になります。これをやっているときは何も考えなくても成果が出て楽なのですが、考えていないだけ成長のスピードは鈍化してしまうのだと思います。これは怖いことでもあります。

と言うのは、仕事を振られている組織の歯車を回す力は非常に強力であるため、ついその歯車に巻かれて、何も考えずに降ってきた仕事に終始してしまいがちだからです。上記の通り、巻かれて動いていれば楽ですし。

しかしその組織の歯車の大元も誰かが回していて、人のやることである以上は、いつもいつも正しいことであるとは限りません。たとえ組織にとって正しいことであっても、自分個人にとって巻かれることが正しいこと・正しいタイミングであるのかも分かりません。もちろん会社員である以上、組織の歯車に全く巻かれないところで常に仕事をすることは、組織の強みを活かせないことになり、これはこれで問題です。

だから降ってくる仕事に対して、一度距離をとって考えてみることが必要なのだと思います。例えば『いま自分が優先順位第一位でなすべき仕事は何なのか』『今振って来ている仕事より良いものはないか』『自分のビジネスプランは今のままで大丈夫か』などなど、その気になってみれば考えることは山ほどあります。

こうして考える事で、歯車に巻かれる仕事では気持よく巻かれ、巻かれてはいけない仕事ではそこから距離をおき、さらに必要に応じて自分が組織の歯車を回すことで自分にとって優先順位第一位でなすべき仕事にレバレッジをかけて行くことが出来るのでしょう。自分は思考停止に陥って目先の仕事に対する肉体労働に走りがちですので、とにかく仕事にとりかかる前に距離をおいて、仕事の価値について考えてみることを習慣化したいと思います!


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