科学者としての意見に上下関係はない #1292

自分は研究者という肩書で働いていますが、組織で働く会社員である以上は、組織の目標達成に対して貢献していかなければなりません。科学者(半人前がこのように言うのは恥ずかしいですが汗)としては現場での科学的な面白さも大きなインセンティブである一方で、チームとしてはそれが目標達成に繋がっていなければ後回しにせざるを得ない場合もたくさんあります。

自分は現場で実験をしているわけではない(かといってマネージャーでもない)のですが、複数のプログラムの目標達成に対して一部の責任を持たされており、限られたリソースでそれら目標全体の達成することを求められています。そうなると自分が現場で実験していた時にはやりたかったような研究者としての面白さの追求に対して、リソース面からは『今それはやってほしくないなぁ』と思うことがあります。

立場の違いといえばそこまでなのですが、自分としてはこれまで現場の立場しかわかっていなかったのが、最近リソースを預かる側の立場も分かるようになってから、このような場面では本当に心苦しく思います。

特に自分が現場にいる時には上司に恵まれていたのか、比較的好きにやらせてもらっていました(もちろんその分の結果は出していたつもりですが汗)。だから余計に自分が『立場が変わった途端に態度が変わった』では具合いが悪いのではないかと思っています。とはいえ、立場 = 責任だと思っているので、そうも言っていられません。

しかし、そんな中でも、今の自分が気を付けていることは二つあります。一つ目は、なるべく科学的な興味とチームの目標達成とが重なるように課題を設定すること、またそのような妥協点を見いだせるように力を尽くすことです。

二つ目はメンバーと話をするときに、リソースの話と科学の話を分けることです。リソースの話は会社員である以上は最後は無理にでも納得してもらうしかないことです(そうならないようには最善は尽くしますが)。一方で科学者として話すときは、職位の上下関係や先輩後輩などの立場的なものは一切抜きにして話をしないといけないのではないでしょうか。自分自身を含め、それが上手に出来ていない人がたくさんいるように思います。話している時にも、今は科学の話をしています、今はチームのリソースの話をしています、と立場を明確にして議論することも大切なのでしょう。

科学の話をするときには科学的に正しいほうが正しいわけで、職位とかは関係なく、上にいるものが負けを認めたって何の問題もないはずです。というか研究という以上、上の者よりも現場の人が最も詳しいのはあるべき姿だと思います。自分は現場を離れた以上、(意見は言うものの)科学的な観点からの現場の意見を尊重し、それを含めてじゃあチームとしてどうするの?という判断を最終的には科学(は踏まえつつも)と離れた視点で判断をしていかないといけないのでしょうね。

偉そうに書きましたが、もちろん全然出来ていません(汗)。悩みは多いですが、色々な人が集まって組織をつくり成果を出していこうとするのだから、その悩みは当たり前かもしれないですね。。。とはいえ、諦めちゃあ、いつまでたっても上手くならないので、一つずつできるようにしていきたいと思います、頑張ります!


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