自分の仕事の欠点はなかなか自分では見えてきませんが、他人の不具合はよく目につきます。特に職位や権限が上がっているのにもかかわらず、相変わらず昔の仕事を継続して取り組んでいる人がいるのをたまに目にします。
日本によく見られると言われるマイクロマネジメントなどはその最たる例なかもしれれませんね。昇進したにもかかわらず、未だに現場の小さな仕事の出来や進捗にまでいちいち首をつっこむマネージャーは、現場からすると『自分たちの事を信頼していない』というように思われ、現場の士気を下げかねません。
職位や権限が上がったのは昔の仕事が良く出来たからであって、その得意な仕事に継続して取り組みたいという気持ちはとても良く分かります。自分にもそういうところは少しあると思っています。しかし、それじゃあダメなんですよね。職位や権限がが上がったということは、難易度が上がった仕事での活躍を期待されているはずだからです。そして昔の仕事がいくら得意だったとしても、その仕事が適切である職位の人に任せ、その方が成長していく機会を提供しなければいけないのでしょう。
つまり、言うなれば職位が上がり権限が大きくなったことで、新しい挑戦を求められているはずなんだと思います。新しい仕事に対するアプローチや新しい働き方を求められているにもかかわらず、以前のまま変わろうとしないのであれば、それは高くなった職位や権限に相応しく無い、不適格だとみなされても仕方がないのかもしれないです。
しかし冒頭にも書いたとおり、人のダメなところは目に見えやすいのですが、自分の仕事ぶりにはなかなか目が行きません。批判的なことを偉そうに書いてはみましたが、自分としても上記のような挑戦をせずに、以前の仕事に首を突っ込んでいるように思います。
これを防ぐためには、自分の職位に求められていることが何であるのかをもう一度再認識することから始めたいと思います。そう考えると、簡単に言えば『この仕事にどう取り組むか?』ではなくて『何の仕事に取り組むか』を決めることに自分の時間をもっと費やさないといけないと思っています。逆に『どう取り組むか』は現場に任せることで、『何に取り組むか』への時間を確保していかないとダメだと感じています。
デキる理想のマネージャーも、もちろん現場が『どうやるか』は気になっているのかもしれません。しかしそんなことを気にしている暇がないくらい、彼らには他にやるべきことがあるのでしょうね。(自分はマネージャーではないのですが)そういうマネージャーとお付き合いさせていただくことで、何が当たり前・デフォルトなのかの基準を改め、自分の働き方を変えていきたいと思います!