自分が仕事をしていて上手くない(むしろ下手で困っている)と思っている点に、チームのコミットメントを引き出すという事があります。これが苦手なために、チームで仕事をする際に、メンバーごとにヤル気に差があり、コンスタントに良い成果をチームで出し続けるということが出来ていません。
最近は、仕事における環境変化が早くなっているなか、創造的な仕事が求められるようになっていますが、そのような環境下では、従来のような官僚組織型の組織では対応出来ないことはよく指摘されています。そのため、専門家同士がチームを組んで集まるプロジェクトというような形での仕事が非常に多くなっています。そういうプロジェクトでの仕事では、メンバー同志はお互いの上司部下ではないために、権限による仕事の依頼が出来ません。そのため、チームメンバーのヤル気を高め、チームに対するコミットメントを引き出し、メンバーが抱える他の仕事とのリソースの取り合いに勝って、チームのための仕事をしてもらわねばなりません。
チームメンバーのコミットメントを引き出すためにまず必要なことは、メンバーに対する接触回数を高くして、自分のプロジェクトの事を沈んだ記憶の中から常に引き上げなけてもらうことだと思います。もちろん直接顔を合わせることが出来るのが理想ですが、チームメンバーの所属は様々であるため、なかなかそうはいきません。そのため、IT系ツールを用いて情報発信を行いたいと思っています(やろうやろう、と思って全然進んでいませんが汗)。これにより、少なくともメンバーの意識に自分のプロジェクトのことがリマインドされ、そのうちで少しは自分のプロジェクトのための行動を引き出すことが出来るのかもしれません。
しかし、それだけでは全くもって十分ではありません。次に必要なのは、キーとなるメンバーへの質問を通じて、相手のコミットメントを高めることなのだと思います。つまり、メンバーの皆様に、自分のプロジェクトについて話して頂く事で、だんだんとプロジェクトのことが気になり始め、そしてあわよくばコミットメントが引き出せないかと思っています。
人は他人の言うことには警戒心をもちますが、自分が話していることに対しては自己洗脳にかかりがちだと思います(他の人のことは良く分かりませんが、少なくとも自分はそうです汗)。つまり何かの仕事を担当して欲しい方に対して直接にお願いするのではなく、その仕事に対するご意見を伺うのもその一つかもしれません。その結果として『君のプロジェクトは◯◯がダメだ、なっとらん!』『ココが問題だ、何で対策をしないのか』など、延々語って頂いたのちに、『まったく仕方が無い、じゃあ〇〇の部分は、オレが(ワタシが)得意だからなんとかしてやろう』というパターンです。自分はよくこのパターンにはまって、コミットメントを引き出されています (汗)。プロジェクトの事をメンバーご自身の言葉で語って頂くことで、メンバーの言語化を進めることが出来るのだと思います。ただ、質問にはそれだけではなく、相手のニーズを探るという重要な面もあります。これについてはまた後日続きを書いてみたいと思います!