禍福はあざなえる縄の如し

最近、ドン・キホーテ創業者の安田隆夫さんの著書『安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生 』を読んでいます。ご存知の通り、安田さんはそれまでの小売業の常識にとらわない独自の経営で年商6000億円を超える企業を一代で作り上げた方です。その安田さんとドン・キホーテという企業の自伝的な読み物なのですが、これが抜群に面白いです。読み物としてももちろん面白いのですが、自分が抱える鬱屈した思い(本書では内圧と表現されていますが)をビジネスにぶつけ自分独自の道を切り開いたそのエネルギーに圧倒されます。まだ全部読み終わっていないのですが、オススメです!

内容に関してはまたどこかで総括したいと思うのですが、この著書で使われている言葉が非常に刺さるものが多いです。その言葉の幾つかは、この本以外でも語られている言葉なのかもしれないですが、安田さんの人生の起伏と共に語られるから刺さるのでしょうね。

中でも自分に最も刺さったのは、『禍福はあざなえる縄の如し』という言葉です。意味は文字通り、幸せと不幸せはより合わさった縄のようなもので、表裏一体であり、一喜一憂しても仕方がない、という意味です。何のことはない、『人間万事塞翁が馬』と同じ意味なんですが、自分にはこの言葉の方が圧倒的に刺さりました。それは上記の通り、この本のエネルギーによるものでしょうし、もしかしたら『塞翁が馬』よりも言葉の意味や言い回しとしてしっくり来ているのかもしれまんせん。

いずれにしろ、幸せや不幸せに一喜一憂していても意味はなく、苦しい時には状況が好転するまでじっと耐え、そして上手く行っている時には慢心せず謙虚であるのが良いのでしょう。少なくとも自分はこのように人としての重心を低くしていくことが大切だと思っています。物事が上手くいっていない時に頑張れるというのはそこそこ出来ているかと思うのですが、一方で上手く行っている時に調子に乗りがちで、結果として大失敗してしまうのが非常に良くないと思っています。『禍福はあざなえる縄の如し』という人生の認識を持つことで、良い時にこそ奢らずに謙虚な姿勢を貫き通し、やがてやって来る調子の良くない状態にしっかりと備え、人間として振れ幅の小さい姿を目指したいと思います。


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