最近、口述で文章を書くことに取り組んでいます。これは iPhone を買って、その音声認識機能が使えるようになったからというのが直接の理由です。しかしながら、それ以前からも口述で文章が書けるようになりたいと言う希望を持っていて、そのトレーニングを行っていると言う意味も含まれています。
というのは、自分は毎日ブログを書いていますし、仕事のほとんどもメールなどの文章を書く事によって成り立っています。つまり文章を作成していくことの能力は、自分の仕事とプライベートの両面においての生産性と直結しています。そのため、文章作成能力を高めることは、自分にとって非常に重要度の高いことです。
この文章作成能力を高める方法の一つが口述で文章書くことだと、何人かの方にご紹介いただき、私も取り組むことにしました。やってみると、これが非常に難しいんですね。。。紙やキーボードで文章書くのと違って、口術で文章書くのは基本的に後戻りができません。そのため書く前に、可能ならその段落の最後まで、最低でも数行先の文章までを構成した上で、今書いている文章を声に出していかなければなりません。そのため、脳内メモリーが大量に必要であることを感じています。少なくとも今のメモリ不足の状態では、書き直しや再構成の頻度が高く、効率が良い状態とは決して言えません(むしろキーボードの方が早い?)。
しかしながら、この脳内メモリの問題は、トレーニングで何とかなるはずだと信じています。これは、瞬発系のスポーツで新しいことを身に付けるのと同じ種類の脳内メモリーへの負荷がかかっていると感じています。
例えば、サッカーでボールを蹴るとき、正しく蹴るためには、ボールの動きに合わせて助走し、ボールの位置に合わせて軸足を置き、ボールの中心を見ながら膝から下を意識して振り下ろし、インパクトの瞬間に足首を伸ばして固定し、体全体の体重移動を意識しながらフォロースルーを行う、みたいな一連の動作が必要なのです。しかし、実際に蹴る際には、それらを事細かにいちいち意識することはありません。
もちろん実際には、意識はしないと正しく蹴れないと思うので、意識はしているけれども、その脳内メモリに対する負荷が非常に低い状態で、鍵になるポイントのみを意識している状態といえるかもしれません。そのため、ほぼ無意識に蹴ることができ、その分だけその後のプレーや周りの環境等に注意(脳内メモリー)を向けることができるのでしょう。
これと同じように、口述もトレーニングを重ねることで、今書いている文章だけではなく、先の文章まで脳内メモリを振り分けることが可能になる思っています。正直なところ、現状では、口述で書いた文章の質は紙やキーボードで書いたものと比較して明らかに質が低いと感じています。そのため、まだまだ大いにトレーニングが必要だと思っていますが、この文章書く際の脳内メモリーの効率的な使い方を一度習得すれば、紙やキーボードで書く際にもきっと役立つと思っています。今もまだ苦しい時期ですが、少しでも上達するようにあきらめずに頑張りたいと思います!!!