今日はフランス出身のあるとても有名な先生との食事会に会社の同僚に招かれて参加してきました。先生はアカデミア及び製薬会社において素晴らしい研究のキャリアを持っておられます。自分としては気後れする気持ちがありながらも、せっかくの機会だということで参加さしてもらうことにしました。
簡単な自己紹介もそこそこに、いきなりサイエンスや創薬研究の話題にどっぷり入っていきました。先生はフランス語訛りの英語でボソボソ喋られるため、正直聞き取りには苦労しました。そんなわかり難い英語で、どんどんと自分の専門外のサイエンスの話が進んでいくため「やっぱり場違いだったかな」と思っていた矢先のことです。
店員さんから「飲み物は何にされますか?」と(当選ながら日本語で)聞かれたのですが、先生は開口一番「ビール、クダサイ」と日本語で答えられていました。その場に居合わせたメンバーはびっくりしましたが、一緒懸命に日本語も勉強されていることが分かると、精神的な距離感が一気に縮まって良い気がします。
今回の食事会は単なる顔合わせとは言え、先生としては将来的にビジネスに発展していくことを期待されているのは分かっています。だから自分たちを喜ばせよう、リラックスさせようと、日本語使われたのかもしれません。しかしそのようなことは差し引いても、日本語や日本について予習してくる先生の振る舞いには、ホスピタリティーと親近感を感じました。
同じように、自分がとてもいい関係性で仕事をできた海外の同僚は少しでも日本語や日本文化に対する理解を深めようとしていました。それは彼の興味でもあったのですが、一緒に仕事する相手である自分たちへの敬意も含まれていたのかもしれません。「日本庭園と新幹線と宮崎駿アニメは、日本がもっと世界に誇るべきだ」と言われると嫌な気はしませんよね。むしろ「なんでそんなこと知ってるの?」、という相手への興味に変わります。
今回のフランス人の先生は、アメリカ人の多くがフランス人とビジネスをする際にも、彼らの話すフランス語やは「ボンジュール」と「メルシー」と「クリームブリュレ」の三つだけだ、と笑いながら話されていました。確かに英語が共通言語ではあるのですが、あくまでそれはコミュニケーションのツールです。単なるコミュニケーションを超えてより深い関係性を作ろうとするならば、相手への敬意を伝えるような態度をとりたいものです。
今回は言語の形での表現でしたかが、それ以外にも様々な形で表現することができるものだと思ってます。 相手の国や文化などに対する興味と尊敬の気持ちを表現されて悪く思う人はいないでしょう。これは、媚びるというのとも違うと思っていて、相手の事を大切に思う、相手への敬意を大切にしたいものですね。今の自分は全然できていませんが、少しでもそのように振る舞えるように頑張りたいと思います!!!